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ブッダ巡礼【国宝・聖林寺十一面観音立像】に会いにゆく|Seirinji|@奈良2022

こんばんわー

最近めっきり仏像の魅力に取り憑かれている私の新たなるアクティビティ、「ブッダ巡礼」。

今回は以前、奈良国立博物館で開催されていた特別展「国宝 聖林寺十一面観音~三輪山信仰のみほとけ~」で見学をした【十一面観音立像】の「ご自宅」を訪れました!

 

 

奈良県桜井市にある真言宗のお寺。

元々は談山妙楽寺(現・談山神社)の別院として奈良時代712年に創建されたという、めちゃくちゃ歴史が古い寺院です・・・。

元は「遍照院」と称していたそうですが、享保年間(1716~1736)に「聖林寺」と改称。以来、安産・子授けの寺として信仰されているそうです。

 

 

 

坂の上に建つ寺院。坂の下に数台停められる駐車場があります。

駐車した場合はお寺の参拝受付時に自己申告で駐車場代をお支払いします。300円。

参拝受付時に、ちょうど若いご夫婦が訪れていたのですが、小さなお子様を連れておりこちらで参拝し無事お子様が生まれたとのことでお礼参りに、と話されていました。

そんな安山・子授けのご本尊である「子安延命地蔵」は、丸々した大きなお地蔵さんという感じで・・独特なオーラを発しながらお堂の中心部に祀られていました・・・。

高台にあるので、お堂から街の様子が一望出来ます。

そしてもちろん、十一面観音立像!!

本堂の中にはこのような「絵」が祀られておりまして^^;これは撮影可能。笑

モノホンはこんな小さくはないのです・・!

その大きさ、迫力がまた魅力!

境内には十一面観音の石仏もありまして・・・こちらの方がまた何とも言えない雰囲気を醸し出しておりました・・。

苔むしているのですが・・なんだか・・・

生きているみたいで・・・

そして本堂脇から更に上に登ってゆく回廊が設置されておりまして・・・

どうやらこの上に、国宝を安置する「特別室」が設置されているようなんです・・・!

これは吊灯篭?というのでしょうか・・?

めちゃくちゃ美しいです・・・!

夜になって灯りが燈れば・・またなんとも言えない情景が展開されるんだろうことが想像出来ます・・。

黄檗の「萬福寺」の吊灯篭も素敵でしたけど、こちらのはまた上品に感じます。

深いグリーンと白のコントラストが映えますね!最近流行ってるグリーンのパンツルックが連想されます?笑

ちゃんと「聖林寺」って書いてありますね・・!

そして、そして!

この回廊を上がったところに、めっちゃ厳重な扉が付いた「観音堂」があります!

引き戸を開けて中に入ろうとすると・・・

んおっ・・お・・重い・・・^^;!

なんか気圧が掛かっているような重さで、ちょっと開けるのに力が要る感じでした・・。

ほうか・・・国宝を厳重保管する為に、めっちゃ厳重に空調を維持しているのか・・!と思いました。この時はまだ蒸し暑い時期でしたけれども・・観音堂の中は・・涼しい・・寒いくらいです・・。

 

 

 

真っ暗な雰囲気の「観音堂」の中は、もう足を踏み入れた瞬間に異次元空間です・・!

「お寺」という古からの建築物のイメージからは想像出来ない程近代的な「観音堂」は、言ってみれば宇宙船の中とか、そういった感覚です・・。

聖林寺HPによると、2020年に免振装置付きの収蔵庫に改修されたばかりのようで、なるほどめちゃめちゃ新しい感じがしました。

お堂の中に更にまあるい空間があり、そこに十一面観音像は祀られていました!

おおおおおお・・・・・!!!

いや・すごい・・・

凄いオーラです・・・!息を飲みます・・・!

奈良国立博物館の特別展で一お会いしているのですが・・またこちらで拝見する十一面観音像は迫力満点でした・・・!!

この十一面観音立像はデカい・・。その大きな立像がガラスの中に祀られているのですが、まあるい空間の中央に音も無くそこにある姿は・・・

よくSF映画等で、人造人間?かが大きなガラスの試験管みたいなものに入ってる、というシーンがあるじゃないですか・・・

まるであれを想像してしまうような・・

そう、薄目を開けて眠っているが・・それは生きている・・!

といったようなオーラが醸し出されているんです・・・。

まあるい空間に立像がその中央に安置され、音も無く時空が止っているかのような錯覚に陥ります・・。

そして国宝を守る為、監視カメラが設置されており、その空間にたった一人いる私の一挙手一投足は全て筒抜けになっている・・。そんな監視カメラに「見られている」という感覚が、より一層SFチックな空間感を演出しているように思えて・・・。

「十一面観音立像」は、元々は三輪山の「大御輪寺」に祀られていたものの、明治政府による廃仏毀釈の難から逃れる為に大御輪寺と親交の深かった聖林寺に移されたそうです。

明治20年アメリカの美術史家アーネスト・フェノロサによって秘仏の禁を解かれ、人々の前にそのお姿を現されたそうです・・・!その美しさに驚愕したというフェノロサ

先ほど本堂にあった十一面観音の絵が祀られていた厨子は、そのフェノロサが寄贈したものだそうです。

いやー・・しかし・・・

今回もめちゃめちゃ堪能いたしました・・・!!

マジでモノホンの仏像・・・ハンパ無いです・・^^;!

ちょっとマニアックな場所でしたけれども、この国宝の十一面観音様を拝む為だけに訪れる価値はある!と実感する参拝でした・・!

ぜひ、「聖林寺」の十一面観音立像、オススメいたします!

本日もお付き合い、ありがとうございました。

@奈良2022