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ブッダ巡礼【室生寺】2|Murouji|如来・菩薩・明王・天部の全部に逢える!@奈良2022

こんばんわー

昨日はついつい興奮してしまって、収拾がつかなくなってしまったので引き続きのブッダ巡礼は女人高野「室生寺」です^^;

昨日は国宝の釈迦如来立像を見てきましたが、その釈迦如来立像が安置されている金堂のそばに建つのが「弥勒堂」(重文)です。

こちらにはやはり重文の「弥勒菩薩立像」が安置されているのですが、残念ながらお堂は閉まっておりました・・・。

それにしてもすごい佇まいと申しましょうか・・・。千年の歴史が沈殿した重厚感と言いましょうか・・建築たるものの何たるかなぞまるで知らないど素人の私でも、その醸し出すオーラーに圧倒される気分です・・。

 

 

 

 

 

なんて言うか・・・

このまま翼を広げて宇宙に飛んで行ってもなんら不思議はない、という感じ・・・^^;

自然石の石段を登って、更に上の本堂(潅頂堂)に向かいます。

深い山の中にある室生寺は、自然と一体化した祈りの世界。まさしく自然に溶け込んでいるように感じました。

本堂に到着!これまた、国宝です!

真言密教における重要な法儀として、水を頭上に潅ぐ「潅頂」(かんじょう)を行うお堂ということで、「潅頂堂」とも呼ばれています。

周囲の山の渓流から室生川に水が注ぎ込まれる土地柄もあってか、雨乞いや止雨の祈祷を行う聖地として古来から信仰されてきた室生寺ですが、そうした「水」にまつわる関連性もあって、潅頂が行われてきたのでしょうか?

そしてこの本堂、潅頂堂に安置されているご本尊が・・・

でたーっ\(◎o◎)/!

如意輪観音菩薩像」(重文)(写真:室生寺HPより)

こちらの像、この写真なんかで見るよりも本物は断然臨場感に溢れるお姿で、厨子の中に座しておられました・・!

これまで見て来た如意輪観音様の中で、最も柔らかい感じに見えました。榧の木の一本造りとのことですが、白木で柔らかく中に浮いているような感覚さえ感じるものでした・・

なんとも言えない安心感、もうずっとここに、一日でも二日でも、ずっと手を合わせて居られるような、そんな安心感を覚えたものです・・・不思議な感覚。

仏像の観賞の方法のひとつとして、「自分に似た仏像はいるか」的な話がありますが、私は自分に一番似ているというか・・近い感覚を持っているのがこの「如意輪観音菩薩」です。頬に手を当てていかにも物憂げな感じ?がオレっぽくね?って感じがして・・・笑

しかしまあ・・一本の木からよくこんなん彫り出せますよね・・・(゜゜)

はい、ここで昨日のおさらいです。

榧(かや)の木の一本作りの如意輪観音菩薩ですが、秋田のおばぁは「かや」じゃなくて??

はい、そうですね、「あや・・?」でした・・!笑

ちなみに、室生寺では二カ所(三カ所??)でご朱印が頂けるような会話がどこからか聴こえてきたのですが、ご朱印と言えばいつもお世話になっております鈴鹿エスさんですが、こちらの潅頂堂でも僧侶の方がご朱印を書いておられました。

suzukasjp.hatenablog.com

私はご朱印は集めていないのですが(新撰組ご朱印だけ^^;)ここの如意輪観音菩薩のご朱印はちょっと欲しいかも・・と思っちゃいましたね・・^^;

鈴鹿エスさんがUPされている通り、たしかに・・めっちゃ体格の良い僧侶の方がご朱印を書いていらっしゃいました^^;

お堂の中では美男美女のとても素敵なカップルがご朱印を頂くのを待っておられましてね、その間じっとご本尊様である如意輪観音菩薩に見入っていました。

彼氏の方がやたら仏像に詳しいと見えて、めっちゃ彼女に説明している様子が伝わってきました(^^)

おっさんにも教えてくれへん?って思いましたが、それこそ「仏像はいいよなあ~~・・・」な「いいよなぁおじさん」(志村けんさんのキャラ)になってしまうので堪えました・・笑

さて、潅頂堂の右側を上がると、これまた室生寺のランドマークとも言える「五重塔」があります!

キテマスすねえ~

これまた、国宝!平安時代

屋外に建つ五重塔としては国内最小、とのことで、たしかに小ぶりではありますが、イメージしていたそれよりは全然大きく感じられました・・!

春には石段の両脇にシャクナゲの花に覆われて、朱色の五重塔が更に映えるようですが、小ぶりなテゥーパと石楠花の花など、こうしたところにも「女人高野」たる華やかさが感じられるのではないでしょうか。

更にこの五重塔の左側の石段を登ってゆくと、弘法大師が祀られているという「奥の院」に至るワケですが、私はここまでで引き返すといたします。

えっ・・(^_^;)??いや・・だ・・だって今回はブッダ巡礼が目的だもん・・・・。

ここまで来る途中、石段に小さなゲジゲジやらトカゲやら・・・・這ってたり・・そういうの私・・・ダメな人やから・・・(←超ヘタレ・・・^^;)

金堂まで下ってくると・・・うおおお・・・(゜゜)!!

さっきまで閉まっていた弥勒堂が開いちょる・・!!

ぬおおお・・・ラッキー!弥勒菩薩立像様に合掌ー。

さあ、そして!

仁王門を出ていよいよ「寶物殿」へいざ!

なんとこちらの「寶物殿」は令和2年(2020)年に建てられたものだそうで、なるほどめっちゃ新しいです!ピッカピカの「寶物殿」へいざ入館

おわああっ・・!キター・・・!!!(写真:室生寺HPより)

これまた圧巻の仏像群・・!すげえ・・・・(゜゜)~

中でもセンターを張るスターがこちら

国宝「十一面観音菩薩立像」!(写真:室生寺寶物殿パンフより)

平安時代初期にも関わらず、赤や緑の色彩が見てとれます!すごい・・・!

元々は金堂に安置されていたようですが、外気の寒暖差やら湿度変化やらに絶え偲び・・よくぞ1000年以上もの時を持ちこたえていらっしゃったものです・・・(T_T)(←最近涙もろい・・寄る歳波か・・^^;)

とてもふっくらとしたお顔ですが、で、ありながらシュッとした感じ。不思議ですね・・・泰然とした感じ・・思わず引き込まれて見入ってしまいます・・・!

聖林寺の十一面観音像も見学しましたが、これまたまったく違う感じですね~!

お召しものにジャラジャラと宝飾品がいっぱい付いているのは密教系ですよね。密教では、それらのものを所有したまま即身成仏出来ると考えられているからですよね。

すごい・・十一面の前三面は穏やかな菩薩面、向かって左側には怒りの三面、右側は牙をむきながらも励ますという「狗牙上出面」、真後ろには煩悩の愚かさを笑うという爆笑してる面、面白いですねえ・・!

3×3が9。本顔(というのか^^;?笑)と合わせて10面。最後の一面というのが頭頂部に付いている「仏面」で、都合十一面の完成です!

この頭頂部に付いてる顔が、生まれたばかりの赤ん坊のような顔をしているのですが^^;これこそを「仏頂面」というんだそうです!びっくりですよねー。

仏頂面といったらいかにも距離を置きたくなるような不機嫌な女性、あるいは男性といったイメージがありますけれども、本来はこうしたどちらかというとかわいい顔?のことを言うようなのです(^^)

この他やはり国宝の「釈迦如来坐像」や、重文の「地蔵菩薩立像」、そして金堂で12体の十二神将立像の内6体を見ましたが、残りの6体が展示されておりました!

この十二神将立像は、ポージングがそれぞれ個性的で、個人的には最も見応えがあるように思いました(^^)

しかし「保存」という観点からみたら最新の空調管理や防火管理等がなされている寶物殿に保管した方が安全なのでしょうが・・どれをお堂に、どれを寶物殿に、という区分けというか管理上の判断も非常に難しそうだな・・などと余計な心配をしてしまいました・・・^^;

いやー、しかし今回のブッダ巡礼もめちゃめちゃ濃いものとなりました^^;!めっちゃ見応えたっぷりでしたね!

なんつったってこちら室生寺には、如来・菩薩・明王。天部の「全部載せ」よろしく全ての仏像が勢揃いしているのですから・・!まったくもって、とんでもないお寺です・・!

ご朱印集めや純然たる寺社巡りはもちろん、仏像巡りにフォーカスしたい方にもめっちゃオススメな「室生寺」です(^^)

ぜひご興味ある方は「ブッダ巡礼」に訪れてみてはいかがでしょうか。

お寺の参拝者用の駐車場は無い?ようでしたので、近くの駐車場に停めました。お寺の門に一番近い駐車場600円でした。

@奈良2022.7