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「大西郷・月照謀議の跡」(静閑寺・郭公亭)@龍馬をゆく2020

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西郷隆盛と清水寺の住職・月照。定説では二人は入水自殺を図り、西郷だけが奇跡的に助かった、という事になっていますが、幕末におけるその二人の関係性に注目するところのうめじろうです
今回、その二人が「謀議をした」とされる茶室、「郭公亭」のある静閑寺に向かいました

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当初、どうやってここまで行けばよいのか、皆目見当が付かず、歩きかバスか、マップを見ると「静閑寺山ノ内町」というバス停があるじゃないですか。じゃあ、バスで行くか、と例によって市バス一日券を買いに行きました。どこでバスを乗り換えれば良いのか不明だった為、京都駅前のバス案内所の有人のチケット販売所でお尋ねしつつ購入。そしたら、「バス一日券では京阪バスは使えませんよ」と・・。市バス一日券の600円のやつじゃなく、900円の方なら京阪バスもOKです、という事で、じゃあそれをお願いします、と購入しバスに乗車しました。
五条坂から京阪バスに乗り換え、僅か二つ目のバス停で下車。なんだか山谷な場所で、東山界隈の華やかさからすると、鬱蒼としています。バス停からぐにゃりと曲がった坂を上ると、こじんまりした駐車場があり、そこから階段を上がると「六條天皇静閑寺陵」「高倉天皇後静閑寺陵」がありました・・・

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なんだかいきなり・・・、ヤバい雰囲気が漂っておるではありませんか・・・

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そこからさらに階段を上ってゆくと・・・、静閑寺がありました!
が・・・、閉まってる・・・・。
マジか・・・。今日はもう、ここが最大の目的だったのに・・。京阪バスまで乗れるバス券買って来たのに・・・。
拝観時間は過ぎていたので、ダメもとでお電話でお尋ねしてみると、新型コロナの兼ね合いで、拝観時間を短縮しています、という事で10時過ぎに開ける予定とのこと。
仕方ないから時間を潰して待つか・・・。しかし・・、ここ以外何も無いところで(お店やコンビニの類も無い)時間を潰すと言ってもどうして・・・。
六條天皇稜の所までとぼとぼ階段を下った所・・、ん・・!?「清水寺500M」と小さな看板がある・・・。
行ってみるか・・・!

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山の中の旧道をゆくと、なんとなんと、清水寺まで歩いて僅か7~8分?なんですよ・・!ええっ~~・・!!マジで・・!??
それなら普通に清水寺行って(市バス600円のやつで:笑)、そこから普通に歩いていけたじゃん・・!

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と、いうことで、先に清水寺を見学し、その後もう一度歩いて来た道を戻り静閑寺にもどります・・・。清水寺から僅かの距離・・・、これは失敗しましたね・・。
しかし!災い転じてじゃないですけど、この道はまさしく月照や西郷が歩いた道でしょう・・!清水寺から往き来していたわけですから、まさにこの道を歩いた。そう考えるとラッキーだったじゃないですか。あのまま、静閑寺が開いてたらここを通ることも知ることも無かった訳ですし、これはある意味天の導き??

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途中、「京都一周トレイル入口」という場所がありまして、どうやらここから東山を粟田口まで約一時間強で行けるらしいんです。ほほう・・・
清水寺から粟田口への山道か・・・。ここでも私の思考はどうしてもそっち(幕末探求)の方向へ向いてしまいます・・苦笑

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ここを抜けたら、先ほどの六條天皇稜の所に出ます

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再び静閑寺に戻って参りました。開いちょる!
拝観料を門の所に入れ、早速見学させていただきます

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小柄な感じではありますが、なんだかすごいお庭です・・。

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例によって、誰ひとりいませんが・・・、ひっそりとした雰囲気が何か独特です

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先ほどお尋ねした際には、電話に出られた方がおられたはずなんですが、まったく人の気配を感じません・・・

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そして門をくぐった左手に、ありました

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「大西郷月照王政復古謀議の跡」碑

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背中に大きな鐘があり、左手に石段が続いています

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ここの北山にかつて「郭公亭」という茶室があったそうです

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この山奥の茶室で、西郷と月照は謀議をしていたんですね・・

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荒廃により、残念ながら平成三年に解体されたと説明にありました。その入口も閉まっており、跡地へは行く事が出来ませんでした

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恥ずかしながら勉強不足にて、ここの存在はつい最近まで知りませんでした・・。この山中で西郷と月照は、何を密談していたのでしょうか・・?
いつも思うことですが、この鐘や、木々は幕末の二人の姿を知っているはずですから、そう考えると鳥肌モンです・・・。

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ここは「静閑寺窯発祥の地」でもあるようです

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そして境内から見渡す京都市中。ちょうど左右を山に囲まれて、すり鉢状にも見え、京都盆地の様子がよく分かりますね。ブラタモリ的観点からも?面白いんじゃないか、と思いました。笑

西郷と月照。今後も自分なりの歴史考察を続けていきたいと思います

 

「静閑寺」@京都2020.9