月照は非常に謎めいた人物ですね。ここでも出てくる幕末のキーワード「安政の大獄」です。幕末の重要人物は皆、この「安政の大獄」にかかるんですね。将軍継嗣問題ではやはり出てくる一橋派。西郷と共に京を脱した月照は、大宰府にも訪れ、宿に歌も残していました。大宰府は三条実美をはじめとする、「五卿落ち」の五卿が棲んでいた塔頭があります。ここには龍馬も訪れています。キーワードがガンガン出てきますね・・。
果たして、月照と西郷とはどういう関係だったのでしょうか。非常に謎めいています。安政5年、安政の大獄から逃れる為に京から脱した二人ですが、言い方を変えれば「二人行動を共にした」ともとれます。そういえば、島津斉彬公が「急死」したのも安政5年ですね・・。月照は西郷に何を話し、西郷は月照から何を聞いていたのでしょうか・・。
そんな風に考えていると、その生誕地に諸説あるのも、なにかぼやかされているように思えてくるのは気のせいでしょうか・・?