私は2018年に生まれて初めて大阪を訪れたのですが(秋田からボンバルディアに乗って^^;)、その時の幕末巡りの際に見つけた「熊野かいどう」起点の碑。
えっ・・・こんな大阪の街中に熊野街道・・?と、不思議に感じたのですが、京から淀川を舟で下って八軒家のこの辺りに上陸し、熊野参りに行ったわけですね(^^)
平安から鎌倉に掛けて、お伊勢参りと双璧を成す一大エンターティメント、アクティビティとでも言いましょうか、絶大なる人気の為旅人が切れ間なく行列をなしたことから、「蟻の熊野詣」とも言われたとか。
そんな熊野古道にはいくつかのルートがあるようですが、京都から大阪、和歌山を経て田辺に至る「紀伊路」。田辺から山に分け入り熊野本宮、那智、新宮へ至る「中辺路」。田辺から海岸線を辿り那智、新宮へ向かう「大辺路」。高野山から熊野へ向かう「小辺路」。伊勢と熊野を結ぶ「伊勢路」。大峰山から本宮をつなぐ「大峰奥駆道」など、たくさんのルートがありました。面白いですね~
そして2021年、那智の滝や那智大社を訪れた私は、観光スポットで有名な那智の「大門坂」だけチラッと、熊野古道を訪れました^^;
駐車場のおじさんに教えてもらったカーブの場所に行くと、あった、あった、ありました、「大門坂」の看板が!
熊野古道「大門坂」。
なるほど雰囲気ある石畳が敷かれています。
この辺りの道は石段が美しく、那智大社、那智の滝へと歩く「良いとこ取り」のルートになっているようです。
一般的にはここよりもっと下の「大門坂駐車場」に駐車して、「大門坂入口」から登っていきます。
1kmちょっとで、実質30~40分程度の行程で、美しい石段の熊野古道を楽しみながら那智大社へ参拝、那智の滝を観光するといった、まあ2~3時間のアクティビティということになりましょうか。
杉木立に囲まれて苔むした石段の雰囲気は、えもいわれぬ雰囲気があります・・・
虚弱野郎のワタクシには、山を歩くのには無理がありますが^^;、そんな私でもちょっとだけ熊野古道の雰囲気を楽しませてもらえます・・(^^)
聖護院門跡にも訪れましたが、修験道の方が修行でもこうした道も歩いていたかと思うと、なんだかゾクゾクしますね・・・。
山の中というのは、ホントに「異界」ですね・・。都会の空の下では電車がカキンカキンと走り、自動車が走る燃焼の音が街中に籠り、喧騒とアブラの匂いが創り出す空間に支配されていますが、ここではまったく違った次元が存在します・・。
山を歩いていた修験者が、同じ所をループして歩いていたとか・・山中での不思議な体験談には枚挙にいとまがありません・・。
人工物の光がある世界と無い世界では、人の精神に与える作用もまた有無があるのでしょうね・・・。
と、いうことで、2021年に訪れた熊野古道、「大門坂」の記録でした(^^)
そしてそして、この時の和歌山へのドライブが、北海道、関東、東北、関西と、私の人生を15年間共に生きた愛車との最後のロングドライブとなりまして・・(この時はまさか車検が通らないなんて思いもせず・・・)、そういう意味でも私にとっては思い出深いドライブになりました・・(T_T)
本日もお付き合い、ありがとうございました。
@和歌山2021