五條市から国道168号線を南下し、十津川村方面へと向かいます。
非常に山深い道、このルートの東側には大峰山、釈迦ヶ岳を縦走する熊野古道の「大峯奥駈道が連なります。
国道から脇道に入りやや登ると、更にUターンするように切り返し細い道を上がってゆきます。対向車が来たらそうしようもない道幅の坂を登るのは、非常にタイトな気持ちになりますね・・・。
すると、ちょっとした平地があり、そこに車は停められました。
ここが「維新歴史公園」です。
攘夷運動が激しさを増した江戸時代末期
反幕勢力は「天誅組」を旗揚げし 激しい倒幕運動を展開した
大和五條で決起し 代官所を襲撃した後
交通の要地・物資の集散地であった「天辻峠」に本陣を構えた
ここは当時、この地方きっての富豪であった鶴屋治兵衛の屋敷跡にて、天誅組本陣が置かれた場所だということです
敷地内にある延命地蔵のお堂
車で走り抜ける現代でさえ、タイトな気分になる山深い場所。
五條で決起した後ここに本陣を置いた、と口では簡単に言えますが、ここまで歩いてくるだけでもどれだけ大変だったことでしょうか・・・。
歴史的な結末とも相まって、その痛々しさが身に染みて伝わってくるような気がいたしました・・・。
当地を維新運動のさきがけとして讃え、平成十七年に「維新歴史公園」として整備したそうです。
公園とは言っても無論、誰ひとりとしておりません・・・。
@奈良2021