親子で楽しむ夏休み特集、「奈良の石造物文明を巡る」第二弾は、酒船石遺跡の「亀形石造物」です!
先日は「酒船石」を考察いたしましたが、今回はその丘のふもとから見付かった「亀形石造物」!歩を進めると、何やら策で囲まれた場所が見えてきました。
むっ・・!?こっ・・・これはっ・・・!
ナ・・・
ナンダコレハ・・・(゜゜)!!!?
なにやら・・和式便器のようなものと、まあるい器状の物体が、縦に並ぶようにして設置されています・・・
その上部からは、木の樋のようなものから水が滴っています・・・。
みれば見る程に・・・、ナンジャコリャ・・。です・・・(゜゜)・・!?
亀形石造物
酒船石遺跡は「日本書紀」斉明天皇2年の条に記載のある「宮の東の山の石垣」にあたる遺跡である。平成12年に行った発掘調査で、亀形石槽を中心とした導水施設をはじめ石敷・石垣・石段が発見された。湧水施設から流れ出た水は木樋を伝って舟形石槽(小判形石造物)の水槽に溜まり、さらに小穴から流れ出た小量の水が亀の鼻に入り、背中の水槽に溜まる構造になっている。これらの遺構は谷底に深い場所にあり、周囲を石垣や石敷で閉ざされた空間であることや、水の流れを見て楽しむ構造でないことから、天皇祭祀に関わる場所であったと推定される。
う~む・・・、この、便器のような「小判形石造物」に水が落ち、そこに溜まった水がその下に位置する「亀」の鼻に入る・・・
その水が亀の背中の部分に溜まるという構造です・・・。
水を司るなんらかの祭祀のイメージは付きますが・・・
見れば見るほど・・・ナンダコレハ・・・ですっ・・・(・・;)??
酒船石の項では、易における太局図に似ている様子を考察いたいましたが、広い概念として陰陽思想と結合し、宇宙の根源概念をも表しているのではないか?という話でした。
以前どこかで見聞きした覚えがあるのですが、昔、何かを占う時に亀の甲羅を焼き、甲羅に生じる亀裂の入り方によって判断を下す、ような話があったかと思います。
明日香村の石造物遺跡には、有名な「亀石」もあるように、「亀」にまつわる面が感じられます。亀の甲羅(背中)に水を張ることによる、何らかの占い、易を行って政治をしていたのでしょうか?
上記説明書きにもあるように、谷底深い場所にあって、周りを石垣や石敷で閉ざされた空間、ということで、広く開放された空間というより、限られた人間が集っていた空間、ということになるのでしょう。
東側には階段状の石垣や、テラスがあり、西側には垂直な石垣で囲われるような空間になっています。
なんとなく、ですが、「易」における「ハ掛」の図を連想してしまいました・・・^^;なんとなく、ハ掛の三本線の図像が階段状の石垣を連想し、そこに言わばスタジアムのように人が集まる。そして中心には陰陽図があり、何らかの占い、祭祀が執り行われる、そんなイメージが湧いてしまいました・・^^;
古代中国における易であったり、風水的なものもあるのでしょうか、あるいは、周辺遺跡を総合的に鑑みるに、例えばキトラ古墳の「天文図」、あれも「中国式星図」でしょう、四神もそうですが、つまりは大陸文明における易などの祭祀の遺構?と、そういう方面に考えが行ってしまいます・・・。
ふむ・・・。
結局、考えれば考える程に訳が分からなくなってくる・・^^;、これがまた、奈良の石造物文明の面白さ、魅力そのものなのかもしれませんね・・笑
アタマのカタイ、無能で無価値なおっさんの思考はこんなところでいっぱいいっぱい・・ですので・・^^;、今、奈良の石造物文明に興味を持った小学生さんら、有能で頭の柔らかいあなたたちが近い将来、この遺構を解明してくれることを期待しています!笑
そん時は、おっさんにも優しく解説して教えてね!笑
以上、奈良の石造物文明をゆく、亀形石造物でした~!
@奈良2020