「大人の修学旅行」ということで、2020年秋に訪れた中学生以来約30年ぶりの奈良です(^^)
おっさんになってから行く奈良の興奮すさまじく・・、寺院やら仏像やらに一瞬にして魅了されてしまいましたが・・、今回から数回、奈良の石造物文明を巡ってみたいと思います!
まずは30年前の記憶にもバッチリ残っている「亀石」!これだけは中学生の自分でもしっかりと認識していました^^;
まずは上写真、みてください、30年前の写真です^^;!
「20年前とお値段が変わらない」のは車で宣伝して回る物干し竿ですが^^;、明日香村のこの道も、変わりませんねぇ~~!笑 今回も同じ道を同じくチャリンコで走り、遠い追憶に感動いたしました・・・^^;
そして、キキキキィ~・・・!っと、思わずチャリンコ通り過ぎてしまいそうになって、「あった!あった!」と辿り着いたるは、亀石!それも30年前と同じでした^^;!
ドーン、と鎮座する「亀石」。思い出して来ました・・。でも、もうちょっと小さかった記憶があり、けっこう大きかったんだな・・という実感です・・。
30年前の写真を引っ張り出してみました!おおお~・・・変わらんのぅ・・(当たり前か^^;)
さすがに周囲の建物の様子や、周りの植え込み、フェンスは変化していますが、石造物そのものは当然ながら不変です・・。そりゃあ、そうですよね・・、余裕で1000年とかオーバーする史跡がゴロゴロある中で、30年なんて「つい昨日」みたいなもんですからね・・・。
しかしながら奈良の石造物文明と言いましょうか、これは本当に不思議ですねえ・・・。この「亀石」しかり、「鬼の雪隠」「鬼の俎」「酒船石遺跡」「亀形石造物」「橘寺の二面石」等々、先にUPした「石舞台古墳」などの巨大石造物もありますし、枚挙にいとまがありません・・!
巨大な花崗岩が亀の形に彫られているのですが、亀というかカエルのようにも見えますね・・。しかし、よくある巨石信仰の対象である自然物とは違い、明らかに「人工物」である様子がうかがえます・・。顔の下半分が地中に埋まった人の顔のようにも見えてきたり・・・。
そして説明書きにもあるように、「亀石伝説」として、都市伝説のようなものも昔からあるのですね・・
むかし、大和が湖であったころ、湖の対岸の当麻と、ここ川原のあいだにけんかがおこった。長いけんかのすえ、湖の水を当麻にとられてしまった。湖に住んでいたたくさんの亀は死んでしまった。何年か後に亀をあわれに思った村人達は、亀の形を石に刻んで供養したそうである。
今、亀は南西を向いているが、もし西を向き当麻をにらみつけたとき、大和盆地は泥沼にあるという。
明日香村
飛鳥保存財団
なんだかこの説明書き、まるで本当のことを知っていてるような書き方に思えてしまうのは私のファンタジー好きな嗜好のせいでしょうか・・・^^;
最近古代史の神話なんかにも興味を持ってしまったので、そういう面もあるのかも知れません・・。
南西の方角には高松塚古墳やキトラ古墳なのもありますが、果たして亀石は一体どこを見ているのでしょうか・・・。