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【高松塚古墳】国宝|極彩色壁画|飛鳥美人@奈良2020

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こんばんわ、久しぶりの「古墳でGo!」のお時間がやって参りました~!

今回の「古墳でGo!」は、2020年に訪れました奈良県明日香村は「国営飛鳥歴史公園」、ご周知、「高松塚古墳」です!

こちらは教科書にも載る非常に有名な古墳ですよね。ちょうど私が生まれた頃?に発掘調査された古墳で、教科書等でもよく見聞きした覚えがある古墳です!

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ちなみに、中学の修学旅行の写真を掘り起こしてみたら、高松塚古墳の看板を写した写真がありました^^;!この看板はどこにあったのか分かりませんでしたけど・・、中学生の時にちゃんと訪れていたんですねー・・まったく記憶がありません・・・^^;

 

さて、2020年秋、「大人の修学旅行」よろしく、約30年ぶりに中学の修学旅行を再体験したいとチャリンコこいで明日香村を周りました(^^)

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小高い丘の上に、ぽっこりと、ありましたありました・・・不自然に均整のとれた膨らみが・・。これは絶対にヤバいですよね・・・、こんなのがそこらじゅうにある奈良は、ヤバい!笑 石舞台古墳で既に興奮フルMAXな私の気持ちを、更にわしづかみされる気分です・・!

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なんかもう、これ・・。古墳の周囲の植え込みの形状とかが相重なって・・・。このままウイーンと浮き上がって飛んでゆくUFOでしょ・・^^;笑

高松塚古墳は、昭和37年頃?もともと村人が生姜を貯蔵する為に穴を掘っていたら、奥から凝灰岩の四角い切り石が見つかったことが発端だそうで・・、その後昭和47年に発掘調査が始まったそうです

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高松塚古墳鎌倉時代に盗掘されていたそうですが、盗掘する奴もすごいですが(古墳を知っていたということ??)、その後その古墳の存在が誰にも知られずに昭和まで至っていることも凄いですよね・・・。

そして驚くべきが、「極彩色壁画」ですよね!

石室の内部に描かれた壁画は、彩色が鮮やかに残っていたという考古学上まれにみる大発見!として当時のトップニュースになったそうです。発掘作業は国家プロジェクトとなり文化庁に引き継がれ、昭和48年には「特別史跡」に指定されました。

更に翌年昭和49年には、極彩色壁画は国宝になりました

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高松塚古墳の麓に隣接された「高松塚壁画館」に、石室内の壁画のレプリカが展示されていますが、なるほど・・時空を超えた「タイムマシン」ぶりに・・思わず見入ってしましますね・・・。

描かれている四神や、星座、これはキトラ古墳にも共通するところですが、有名なのが「飛鳥美人」で知られる女子群像ですね。男子群像と合わせて、人物が描かれているのが特徴だと思いますが、中でも特にこの女子群像の色彩が鮮やかであったようです。

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そして私が最も驚く部分と言いますか、こうした史跡の保存面なのですが、我々の眼に触れてしまう事によって、「消えて無くなってしまう」可能性が生じるという点です・・!

例えばこの高松塚古墳の壁画は、約1300年もの間土中にあって完全に「密閉された環境下」にあったわけです(盗掘された状況はどうなるんだ・・とも思いますが・・)。

その相対湿度というのがなんと、100%近いものだそうで、こじ開けて人が入り込むことによって短時間のうちに湿度の低下と温度の上昇が起こってしまうのです・・。

自然、温湿度の変化、それによるカビ、虫などの生物の影響によって壁画の劣化が生じてしまいます・・。これは現代人の我々でも、写真や印刷物のそれと同様に、特に鮮やかな色などは退色してしまう事が容易に想像できますよね・・。

それ故、国家プロジェクトにて空調管理を始め出来得る最大の保存努力をしているのでしょうが、2007年に古墳全体と覆う断熱覆屋が完成し(だからUFOっぽいのか・・^^;)、内部の温湿度は10℃、90%に保たれているそうなのです。

こうした技術も凄いと感心するのですが、それ以上に古に埋められた「開かずのタイムカプセル」の保存機能の凄さに、想像を絶する思いです・・・!

 

超重要な歴史史料が消えてしまう!で思い出すのはそう、幕末ファンとしては「皇女和宮の胸元に抱かれていた一枚のガラス板」のことです・・!将軍家墓地の発掘調査の際、皇女和宮の胸元に、烏帽子を付けた若い男性の写真のガラス板が抱かれていたそうなのですが、対策をせずにいた為、翌日にはきれいさっぱり消えてしまい、ただのガラス板になってしまっていたそうです・・・。

こういう話を聞くと、なんとも口惜しい気持ちになり、そういう意味で考古学というものは科学的知見というものも非常に重要なものなんだなぁ・・と、その奥深さを思い知らされるのです・・。

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そのような点も含めて、えらく感心して壁画館を堪能させていただきましたが、外に出てふと目の前の景色に眼をやると・・・。

あれさ・・・・・あれも絶対・・古墳だよね・・・^^;笑

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ご周知の通り、この一帯は古墳だらけ!そこらじゅうに点在しているのであります・・。たぶん、まだまだ発見されていない古墳が山ほど「埋まっている」と思われ・・、現在〇〇古墳として表に出ているものは、いわゆる「氷山の一角」なのではないかと私は思うのです・・。

それこそ、未だ知られずに、高松塚やキトラ古墳クラスの超ド級タイムカプセルが眠っていると思うと興奮しませんか・・^^;!もちろん、それにより歴史がひっくり返る事も想像出来て、そりゃあコーフン大MAXな訳です・・!!笑

誰か、お金が余ってて、使い道も無い人いたら、史上最大の発見を目指して古墳探してくれないでしょうか・・^^;笑 月に行くのもいいですが、古墳掘るのもまた、すごい浪漫に満ちていると私は思いますっ!笑

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さて、大興奮の高松塚古墳も堪能し、そろそろ辞すとしましょうか。来た道をチャリンコこいで、帰りましょう。

ふと、気になって背中を振り返る・・・。

あれ、絶対に古墳だよね・・・

もっこり感が間違いないもの!笑

 

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@奈良2020