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企画旅行業は草津市が発祥だった?【南洋軒】のうばがもちと【日本旅行】

草津」と聞いたら群馬県草津町の「草津温泉」を連想する方が多いと思いますが、皆さんは「草津市」をご存じでしょうか(^^)?

草津市滋賀県にある県下第二位の人口を有する都市です。

東海道中山道の分岐点として、古くからの交通の要衝であり、恐らくは歴史上のビッグネームのほとんどがここを通ったであろう、歴史的大都会です。笑

a-jyanaika.hatenablog.com

ここ、JR草津駅を降りると駅構内に「南洋軒」というお店があります

 

 

 

「うばがもちや」。

www.ubagamochiya.jp

(画像:うばがもちやHPより)

草津の名物で、その歴史は古く戦国時代から続く「姥が餅」。

東海道五十三次のひとつで東海道中山道を結ぶ交通の要衝、近江路随一の宿場町だった草津宿の名物で、当時から旅人たちの楽しみでありました。

東口を出ると、「うばがもちや」さんの立派なお店もあります

このように、広重の浮世絵などにも描かれている「草津宿の姥が餅」なんですね。

このような浮世絵を見ると歴史ファンとしては俄然、気分がアガル(#^^#)!

で、今回はその「うばがもちや」の「南洋軒」についてのお話です(^^)

www.nanyouken.co.jp

国鉄草津駅」は明治22年の開通だそうです。

それに伴い南洋軒二代目・南新助は草津駅国鉄立売営業の申請と許可を受けました。

駅構内にて軽食の販売を始めた南新助、昭和23年には列車内立売販売も開始。

そして昭和31年、「姥が餅」の製造販売を開始し今に至るワケです。

創業当時草津駅構内で唯一国鉄立売営業権を与えられていたという南新助ですが、

私が今回注目したのはその南が、「何か汽車を使った新しいビジネスが出来ないか」と考え

旅行業を創ったという点です。

ある時南は400人以上であれば汽車代が半額になるということを知り、明治38年、旅行斡旋業を創業し高野山参拝、伊勢神宮参拝旅行を企画しました。

これが世に言う、「半額バンザイ戦略」ですね。ウソです・・すみません・・^^;!

つまりこの時点をもって日本初の企画旅行・旅行業の先覚者と言えましょう。

この時は大津や草津の村々で触れ回り約900人を集め、成功を収めたそうです。

また、明治41年には日本初の国鉄貸切臨時列車を仕立て、日光、善光寺を巡る旅も実現しました。

そしてこれがその後の日本旅行なんだそうです!

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へえええ~~~~~~~、でしたねー!

草津名物「うばがもち」は、ツアコンの先覚者が仕掛けたモノだったとは・・!

つまりは駅での軽食や弁当の立売から、列車に関連したビジネスを考案したという・・言ってみれば自分だけ唯一の駅や列車での独占販売権を持ちながら、そこに留まらず更に何か出来ないだろうか?とチャレンジを続けていったということですよね・・

飲食の枠を超えて企画旅行業を創業するとか・・いや~・・凄いですね~・・

今や旅行会社が企画するパックツアーなどを楽しまれている方も多いでしょうから・・

旅行好きな方はそんな側面から巡る「滋賀県」「草津市」の旅を楽しんでみられてはいかがでしょうか(^^)