私の「行ってみたいリスト」に入っている吉野の「金峯山寺」。
その国宝である仁王門の修理の為、仁王門に安置されているこれまた重要文化財の金剛力士像が奈良国立博物館の仏像館に保存展示されています。
私が見学に訪れたのは2021年秋でしたが、ものすごい迫力に圧倒されました・・・!
仁王門の修理が完了するまで(令和10年予定)こちらに「仮住まい」されるようですので、しばらくは見学が出来るようです。
約5mの金剛力士像は、南都の大仏師康成によって造られたことが像内の銘文によってわかっているそうです
足もデカい・・・!!
血管の浮き出方とか、爪の感じなんかも非常にリアルで力強さがみなぎっています・・・!
見上げるばかりの巨像で、劇的な忿怒相と全身にみなぎる力動感は圧巻であり、鎌倉時代の金剛力士像にみる颯爽とした姿を基本としつつ、丈六の巨像を破綻なくまとめあげた点に康成のすぐれた技量がうかがえる。
建仁三年(1203)に運慶・快慶らが造立した奈良・東大寺南大門像に次ぐ大作として、また当代を代表する金剛力士像としてもきわめて高い評価有している
近畿に移住して、奈良の仏像を見学して以来すっかり仏像の魅力にハマってしまった感のある私ですが・・・、この仏像館も再訪です。しかし何度訪れても、同じ仏像を見てもその時々で感じ方が違って見えたり、仏像とはまさしく己の心を映し出す鏡と言いましょうか、まったくもって不思議極まりない存在なのであります・・・!
最近では仏像を特集した雑誌なんかも買ってしまい^^;、めっちゃ興味深く見たりしているのですが、おかげ様で有名な仏像を実際に結構見ている事に気付かされるんです!そこにまた、自分自身興奮を覚えてしまうというか・・^^;
毎回思いますが、人間の精神性の豊かさみたいな部分で言うと、現代人よりも圧倒的に昔の人々の方が豊かだな、とつくづく思います・・。
その精神性の豊かさと引き換えに、現代の私たちが生存の安楽さ(死への距離が遠くなった)を手に入れたとするならば、必ずしも「昔は良かった」「素晴らしい時代であった」とは言えないような気がいたします・・・。
そんな事を、大迫力の金剛力士像を見ながら思う自分がおりました。
それと、これもいつも思うのですが、こうした筋骨隆々の仏像って、昔の人が成し得た肉体じゃないように思えるんですよね・・・。当時の食事、栄養環境であったり、現代のようなトレーニングマシンが無い時代に、こういう肉体って出来たのか・・?と思ってしまうんです・・・^^;これは絶対、肉食ってマシンでトレーニングしたカラダだと思うんだけどなあ・・笑
そういう観点からも、めっちゃ不思議に感じて眺め続けてしまうんですよね~・・・^^;
いずれにしても非常に見応えのある大迫力の金剛力士像!モノホンが間近で見られるのは、ほんとに豊かな話です!めっちゃ贅沢~!!
春になったら金峯山寺にもぜひ、訪れて見たいと思っています!それまで近畿にいれたら・・ですけど・・笑
本日もお付き合い、ありがとうございました!
ご興味有る方には、ぜひオススメです~(^^)