一年越しのアーカイブになってしまいました・・・。
ご周知、東寺。2021年3月に初めて訪れた記録です。
東寺と言えばやはり、この五重塔が象徴的ですが、現在の五重塔は正保元年(1644)に徳川家光の寄進により竣工した江戸時代のものだそうです。
雷火などにより、四度の焼失があったそうですが、しかし徳川家光って・・あらゆる寺院等を作らせたり復旧させたりしていませんか・・?
南大門をくぐると、正面にドーンと鎮座する国宝の「金堂」。こちらもまた、国宝・重要文化財の宝庫ですね。
ものすごい大きいですね・・・。
豪放雄大な気風みなぎる桃山時代の代表的建築ということですが、何も知らない素人も圧倒されてしまいます・・・。
金堂内部には、重要文化財の「薬師三尊」そして十二神将が祀られていました。
ご本尊の薬師如来と、日光菩薩、月光菩薩。こちらの薬師如来様は薬壺を持たない古い様式の仏様で、光背に七つの仏がとりまく「七仏薬師如来」と呼ぶのだそうです。
この仏像というものがとにかく凄くて・・毎度のことながらもう、感動しまくりです・・・!
こういう秘物が身近に見れるというのは、なんて贅沢なことでしょう・・・。
そして金堂の背に並ぶように建つのが「講堂」です。重要文化財。
この講堂の中の仏像がまた、国宝、国宝、重文のオンパレード・・!見学者を圧倒する仏像群は見応え抜群です・・。
「立体曼陀羅」と呼ばれる講堂内部の仏像の配置は、弘法大師の密教の教えを立体的に表現する世界。
その中央にはまさに世界の中心を示すよう大日如来が鎮座し、「五智如来」というひとつの世界を、同じく不動明王を中心とした「五大明王」、金剛波羅密多菩薩を中心とする「五大菩薩」と、大きな3つの世界が展開されています。
これらの仏像の実に16体が国宝・・!5体は重要文化財です!圧巻です・・・。
「立体曼陀羅」の世界から外で出ると、なんだかホッとするような・・、陽光が眩しく降り注ぐことに嬉しさを感じます・・。
何もしていないのに、なんだか生まれ変わった気持ちになってしまうのは、気のせいでしょうか・・・。
東寺の伽藍は、南大門から入って金堂、講堂、食堂が一直線に並ぶように配置されていますが、塀で区別された境内がそのまま曼荼羅になっています。
密厳浄土の世界に、弘法大師の教えを見るのであります。
大師曰く、
「祈り無き行動は妄動であり、行動無き祈りは妄想」である。
さて、東寺の象徴と言えばこちらの五重塔ですね。
総高55m、木造の建築物としては日本一の高さを誇ります。
心柱を取り囲むように祀られているのは四仏座像、更には八尊の菩薩、四方の柱には金剛界曼荼羅図が極彩色で彩られています・・・!
マジで・・ほんとに・・凄いですね・・・。
時は3月、桜が咲き始めていました。
また、東寺と言えばライトアップのイベントも人気だったと思うのですが、それも行ってみたいものです。
今年2022年の「夜桜ライトアップも」本日3月19日からのようですし、来月には金堂・講堂の夜間特別拝観も行われ、こちらも非常に興味深い催しです。
ライトアップされた桜も綺麗でしょうが、陽光を浴びた桜の美しさは言わずもがな。
こういう素敵な寺巡りは、やはり大切な人と一緒にしたいものです。
そればっかりは、おひとりさまじゃない人たちがとても羨ましいです・・笑
私たち、衆生の全ての苦悩よ、晴れん!
@京都2021