今日はご周知、坂本龍馬の誕生日であり命日ですね。
坂本龍馬は京都の醤油商「近江屋」で暗殺されました。当時風邪をひいていたという龍馬。身を守るべく普段潜んでいた土蔵から、母屋二階で暖を取っていたようです。この時の様子は、色々なテレビ番組等で紹介されていますので、イメージが沸く方も多いことでしょう。
しかし、実際の幕末の醤油商とはどんな家屋だったのか、龍馬が潜んでいた近江屋とはどんな造りだったのか、それをリアルに目の当たりにすることはもはや叶いません。
そこで、幕末期の醤油商の建物が残るという、「澤井醤油本店」を見学して参りました。
見学と言っても営業されていますので、その外観を見学させていただいただけですが、ちょうど中にいらっしゃったご主人に幕末ファンである事をお話すると、ご厚意で醤油を醸造する倉の内部を覗かせていただけました。
本来は、一番見たいのは二階部の、天井が低くなっている部屋、龍馬と中岡が襲撃された時にいた部屋とほぼ同じ造りを残すという部分です。
しかしさすがにそこは・・、民間のお宅でありますし難しい話ですよね・・・。一応外観から見える二階の様子から、天井が斜めに低くなっているであろう内部の様子がうかがえる感じはありました。
正面の入口から、やはり奥にかけて深く、写真左側がお店になっており、右側が醤油を作る倉となっていました。
更にその奥には蔵が。醤油等の商品を、保管しておくのでしょうか。このような幕末の醤油商の姿を今に残していただけているのは、非常にありがたいですね。非常に勉強になりますし、幕末を「妄想」する際にもどんどんリアリティが増していきます。
このような醤油商の建物が、幕末にはここ蛸薬師通りにもあったワケです(現河原町通り沿い)。
これまで幾度となく、「龍馬暗殺」に触れて参りましたが、せっかくですので再度触れておきましょう。
2019年3月、滋賀への引っ越し当日に、京都じゃ京都じゃ!と心躍り、引っ越しそっちのけで河原町界隈を幕末巡りしちゃった時の絵です・・。笑
岬神社、通称「土佐稲荷」。
当時はここも土佐藩邸の内部だったそうで、つまりはここはまさに土佐藩邸。当時の藩邸と言えば、現在における大使館のそれと同じく、他藩の者が好き勝手に入れる場所ではありません。
しかし、この「土佐稲荷」は神社ということもあって、他藩の者でも比較的自由な気風で出入りが出来ていたそうです。
「新助・・医者を呼べ・・・・」
龍馬が襲撃された時に言ったとされるセリフ・・。近江屋の主人、井口新助の提灯も燈っていました・・。
普通なら、他藩の者がいたら怪しまれる藩邸付近、ましてや藩邸内。しかし、普段から自由な気風で多くの者が出入りしていた土佐稲荷とあって、あるいは近江屋の龍馬を狙っていた刺客が、参拝客を装って近江屋の様子を窺っていたとしても不思議ではありませんね・・。
ちなみに土佐稲荷の龍馬像は、新しくなって非常に綺麗な像になっていました。2006年当時の像は朽ち果ててしまって、ボロボロでした・・・。
土佐稲荷を出まして
この土佐稲荷正面から真っ直ぐに伸びた細い路地・・
ここを抜け路地を曲がってゆくと、河原町通りに続きます
路地の向こう側に河原町通りが見えますね
当時の河原町通りは、現在のそれとは大きく違って道幅は狭く、従って近江屋が建っていた位置も現在の店先からはもっと手前、今の道路の部分に大きくはみ出した位置にあったと考えられています。
土佐稲荷界隈の路地から、刺客らは近江屋の様子を窺っていたのかも知れません。刺客達は、ここから近江屋から出て行く岡本健三郎や峰吉を見ていたのでしょうか・・・。
今や多くの人々が行き交う繁華な河原町通り。人通りが激しいので、いつもここの写真を撮る時は苦労しますね・・・笑
熱心に写真を撮る姿を一瞥して、ああ・・坂本龍馬?だったっけ・・?が好きな人が熱心にやっとるわ・・って感じで見られているのでしょうね・・・
ところで、ここ「近江屋跡」は2006年当時は京阪交通社さんでした・・^^;お隣はブライダルリングの専門店さんかな?2021年の今はお寿司屋さんと、お隣は星乃珈琲店さん、15年も経つと、いろいろ変化しますね・・・^^;
と、いう事で、澤井醤油さん本店を見学させていただき、再び龍馬暗殺について触れてみました。
河原町通りにあった近江屋は、こんな感じだったのでしょうか・・・・笑。
さて、毎年11月15日に霊前護国神社での「龍馬祭」ですが、今年は開催されるようです
今年は私、前日の14日にお参りしてまいりました(^^)
例年、当日にはどんだけえ~・・!な人が行列を作って龍馬と慎太郎の墓前に手を合わせに来られますが、前日は「いつも通り」閑散としておりました・・^^;
おおっ・・・今年は龍馬のマスクも外れているぜよっ・・!
が、しかし・・・、今年も「軍鶏鍋」は中止だそうで・・・。龍馬祭で何が楽しみって、軍鶏鍋をいただくことが最大の楽しみでもあるのに・・^^;、まあ・・こればっかりは、仕方ないですね・・。
合掌ー。
私はこの後、霊前歴史館の講座を受けて帰りました(^^)
今回もとても楽しかったです!ありがとうございました。