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美しい・・この美しさ活字に出来ない・・・東山慈照寺【銀閣寺】臨済宗寺院

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哲学の道をゆく、「哲学者」の私・・えっ・・(-_-)?

これはまだ、初夏の頃でありましたでしょうか・・^^;、いろいろ人生に行き詰まっちゃった私は、滝壺の底にあったような精神状態を解放したく・・京都は東山の麓をゆくのでありました・・・。

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今回は幕末でも歴史考察でも何でも無く、純然たる行楽の記録です^^;

東山慈照寺、通称「銀閣寺」。

金閣寺銀閣寺とは聞きますが、私は銀閣寺を訪れたのはこの日が初めて。しかも金閣寺銀閣寺が相国寺塔頭のひとつだったとは、知りませんでした・・(゜゜)

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総門から中門へと続く「銀閣寺垣」と呼ばれる細長い道。

竹垣で囲まれた精緻な空間は、まさにこれから繰り広げられるアドベンチャーなワールド感をめちゃめちゃ醸し出してくれます・・!

 

 

 

毎回言っていますが、すっかり「魔法が解けちゃった」おっさんの私は、ネズミーランドとか行ってもまったく心躍ることが無く・・^^;、むしろ茨城の「ワープステーション江戸」であったり、否、こうしたリアルな歴史アトラクションの方がよほど心躍ると見えまして・・、この先にどんなアトラクションが展開されているのかと思うと、ワクワクドキドキなのであります・・!

ご時世もあってか、この通り・・・。人っこ一人いません・・・。往時であれば?ネズミーランドやユニバなみに並んでる??

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参拝料をお支払いし、中門をくぐり歩を進めると・・・

うおっ・・(゜゜)!?

いきなり・・でました・・!!

観音殿・銀閣!!国宝。オーラがハンパない・・っ!!

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左手に目をやると、立派な方丈(本堂)がありました・・。

ご本尊には釈迦牟尼仏が安置され、内部には江戸期の南宋画家の巨匠・与謝蕪村池大雅の襖絵が所蔵されているといいます。

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正面の額には「東山水上行」。そして、この方丈と対をなすものが

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「銀沙灘」。

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方丈前に白砂を段形に盛り上げた銀沙灘。

なんでも、月の光を反射させる為だとか・・・。なんとも、いやらしい・・・笑

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方丈から見る銀沙灘(゜゜)

これに月あかりが反射する・・?もう、まさに、アトラクションですわな・・!

むうう・・・たまらん情景ですね・・・。こんな所で素敵な女性と月あかりなんぞ眺めていようものなら・・・そらあ、時も止まるってもんです・・・笑

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銀閣寺のHPを見ますと、こうした独創的な発想はとうてい室町時代のものではなく、近世以降の発想ではなかろうか、と説明されていました。

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方丈の奥には、観音殿(銀閣)と共に東山殿造営当時の遺構としてもうひとつ、「東求堂」が現存していました。これも国宝です・・!

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東求堂は元は阿弥陀如来を祀る阿弥陀堂であったそうです。

浄土信仰の象徴として建てられ、禅宗洋式の庭園を周囲にめぐらせておりました。

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方丈から望む銀閣が、またなんとも言えない美の境地・・・。

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あ・・、そうそう・・!観音殿の前にそびえるあのプリンのような山・・!

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あっ・・・、すいません。

画像を間違えてしまいました・・^^;”

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これですね・・^^;!

これは「向月台」というものだそうで、なんでも、この上に坐って東山に昇る月を待った?とか・・・(゜゜)??

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不思議ですねえ~・・・。

冷静な事言って申し訳ないですが・・、砂を盛ったこの上にはまず登れないでしょう・・^^;?崩れてしまうだろうし・・。

ひょっとすると、空中浮遊でもしながらそっとこの台の上に降り、座禅を組んだとか・・^^;?

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それにしても不思議な世界感がありますね・・・。奇想天外。他に類を見ない独創的な世界感が広がっていて、たしかに見ていて飽きませんね・・・。

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国宝の銀閣(観音殿)は、、室町幕府八代将軍足利義政公の宗教観を託し、一層を心空殿(シンクウデン)、二層を潮音閣(チョウオンカク)と命名しました。

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唯一現存する室町期の楼閣庭園建築の代表的建造物だそうです・・!

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めっちゃシックな佇まい。トラディッショナル×洗練で導き出される世界感に・・・、いやはや・・立ち去り難い気持ちにさせられてしまいます・・・!

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お庭は奥の方へと続いていまして、なんかもう・・・やっぱり京都には異界が存在している・・!と思わせられるような、不思議さと美しさとがカオスな世界・・・。

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「お茶の井」。東山の麓に湧く湧水でしょうか。ここらあたりはブラタモチックです^^;

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付近には石組?が露見した場所が・・。これは何でしょうか、タモリさんに聞いてみたいです・・笑

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そして裏山の坂を上ると境内を見渡す高台に・・!

おお~・・!

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京都の市街をバックに、ここから眺望する銀閣もまた、キテマスねー・・・!

どの角度から見ても、映えるそのお姿。まったく隙がありませんね!

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SNSはもとより写真なんぞ無かった当時は、こうしたすごい物を見た興奮を、口で語るしかなかった訳でしょう。今みたな娯楽の無い時代、いかに人の「語り」が楽しみであったかが想像出来ますし、語る方もさぞや興奮してまくしたてたんじゃないかと思ってしまいます・・笑

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いや、それにしても美しい・・・。

この心に染み入る美しさを、活字には出来ません・・・。

歌や詩や絵、そういったアートでしか本当の所は伝えられないですね・・。そう考えるとですよ・・、唄や詩や絵は当時からあるものばかりです。現代に溢れ返っている最新鋭のツールは大変便利に見えますが、こういう精神世界になると、ある意味まったく無能なツールとなりましょう。

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当時に比べれば、遥かに衛生的で多くの人々が安楽に暮らせる時代になりましたが、一方で人間の芯の部分が呆けてしまったと言いますか・・、当時の人々の方が遥かにアートな世界に生きていた、という気がして止みません。つまり、本来人間が心で見ていたもの、見えていたものが現代の我々にはまるで見えなくなってしまった・・。そういう意味では昔の人間の方が遥かに豊かだったと言えるのではないでしょうか。

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かつて19の時に私は、北海道へ移住しましたが、その時に心底感じた「本物の豊かさと自然」。物質的な豊かさは、確かに乏しいのかも知れませんが、ここには本当の豊かさがある・・!なんて豊かな世界なんだ・・!と一瞬にして魂を持って行かれました・・。

周囲は「そんな田舎の一体なにがそんなに良いのだ?」と口を揃えて言うのですが、そうした境地というのは、恐らく一旦(精神的に)死なねば解らぬものなのかも知れませんね。

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今回ここを訪れて、なんだかそんな境地にリンクしてしまったというか・・、このようなトラディッショナルな突出した精緻な文化と、原生の森とも言うべき対極的な北海道への想いが自分の中でリンクしたのが不思議な驚きと体験でありました。

活字に出来ない美しさ・・・。

本当に、豊かです。

今日もお付き合い、ありがとうございました!

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@京都2021