函館市立博物館にて開催されている「写された幕末・明治の函館」に行って来た。幕末と、そして写真にも興味がある者には面白い企画である。子供たちの夏休み期間中でありながら、イマイチ客の入りが寂しい状況であったが・・、地方の史料館にありがちな「一人ぼっち」ではなかったのが救いか・・。当時のガラス原板の展示などもあり、なかなか見ごたえがあった。何枚かのカットを組み合わせて展開するパノラマ写真、臥牛山から市街地を俯瞰する函館全景の大パネルは迫力があった。その詳細をじっくり見学しているとついつい時間を忘れてしまう。ちょうど地図を眺めているのと同じような感覚で、いつまでたっても飽きないのである。驚いたのは現在の観光ポイントとして代表的な金森倉庫の辺り、明治25年の写真を見ると海岸が岩場なのだ(現在スタバとかあるところ)。たくさんの外国船が巴の港に停泊しており、和船の姿も見える。しかもこの時代に多く立ち並ぶ洋館。現代よりもずっと遡った時代の方がよほどの繁栄が見てとれて、感心すると共にやや寂しさも感じた。
展示期間は9/23まで。ご興味のある方は訪れてみてください。