【転勤】もまた人生の縮図也「ZTNの法則」を心に今を生きる

以前にも一度書いたかも知れませんが、かつて我が国では、結婚とは家が決めるもので当人同士が好いた惚れたで結婚します！というものでは無かった訳ですよね。

いや、まったく無かった訳では無いでしょうけれども、当時は一般的に家同士で決めるものだったワケですね。

現代の私たちからすれば、まったく理解に苦しむ話なワケですけれども、まあ･･その本質としては今でもずっと残っているものなのかも知れません･･。

偉い人になればなるほど、その政治的意義も大きくなり、ご周知のように政略結婚で権力者達は政権を維持、安定し繋げて来ました。

そうした時代にあっても、やはり当人にしてみれば嫌なものは嫌であって･･これまた有名な皇女和宮の将軍家への「降嫁」。有栖川宮熾仁親王と既に婚約済みであった和宮はこれを嫌がったと伝わります。熾仁親王とは本当に相思相愛だったと聞きますが、しかし結局は降嫁し将軍家に嫁いだ和宮は、その後将軍家茂と仲睦ましい夫婦になったと伝わります。

見合い結婚は徐々に仲好くなってゆき、やがて最高の夫婦になる、なんて話もよく聞きますが、そうした話の一例ではないでしょうか。

しかし･･結婚式当日に初めて相手の顔を見る･･･なんて今では誰ひとり納得出来る話では無いでしょう･･^^;

もしかしたらこれは、「転勤」に通じるものもあるような気がして･･つまり転勤とは会社が決めるものであり、当人の意思にはよらない（当人の要望が考慮される企業や事例もあろうが）、あんた、来月からここに行ってね、と言わば親の意のままに決められてその地へ「嫁ぐ」。なんだか、似ているように思えてきますね^^;

まさに、縁もゆかりも無い土地へ身ひとつで行く。そこに暮らす。そこに自分の意思は無し。当然、「ウチにはウチのシキタリがあるから」と郷に入りては郷に従って生きる。とても辛い仕打ちも受ければ痛みも大きい･･。自然、腹を決めて覚悟を決めてそこに生きる訳です。

やがてそこにアジャスト出来るようになると、少し安楽になれます。周囲も仲間として認めてくれれば、安心して暮らせるようになりますし、実生活を送るという事はそらあ、自然深い愛情も生まれますし、そのように考えると嫁いだ後にじわじわと揺るぎない愛情が育つことがよく解るような気がしますね(^^)

結婚と違うのは、必ず「終わりが来る」こと。ずっと、は無いのです。

もっと言えば、これはまさに人生そのものと言いますか、人間どこの家に生まれてくるなんざ選ぶことは出来ず、言わば神様がお決めになった場所に生まれ落ちその環境で育てられ、生きる。生まれた故郷、家族、周囲には深い愛情があり、時としてそれは裏返しの愛情である憎しみとなり、最期にはまた正面の愛にひるがえって人生というものを終えるのではないか･･、なんだかそんな風にさえ思うと、自分の意思通りになんかいかない事は当たり前のであるのだと、清々しく認められるような気がしてきます･･･。

そして、いつかは必ず、終わりが来る。

人生に、「ずっとは無い」のです。

そんな風に考えますとね、転勤とは人生の縮図のような面もあって、全国各地を転々としてきたことをある時ふと、振り返ってみると、そこにはお世話になった土地、人たちに自然、底無しの愛情を感じるのであります(^^)

人生には良い事も悪い事もいっぱいあります。願わくば、ずっと「良い事」の中で暮らしていたいというのが人間の本質でしょう、しかし、残念ながら「ずっと」は無いのです･･。そして同じく、悪い事にもまた「ずっとは無い」。とても悩ましい真実ですが、どうしてかこれが我々が生きるこの世の在り様、その中で生きて行く他無いのです。

この、「ずっとは無い」、「ZTNの法則」を心に置いて（笑）良い時は驕らず、悪い時は非観ぜず、今を受け入れる勇気を持って生きたいものですね(^^)

そう、隣の芝は青いですが、みんな大変なんです････^^;苦笑

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