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面白かった【幕末相棒伝】定説をなぞらないぶっ飛び感がええじゃないか

正月3日に放送された「幕末相棒伝」、久しぶりに面白かったですね~(^^)!

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なんと龍馬と土方が組んで、共に慶喜公を狙った黒幕を探し出す、というぶっ飛んだ物語なんですが(^^)役者の演技も良く久しぶりに面白いコンテンツを観させていただきました!「ええじゃないか踊り」の使われ方も非常に印象的で良かったですねえ~!笑

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幕末ファンの私には、どうも大河ドラマはダメでしてね・・どうしても「自分の幕末」が出来上がっちゃってる分、素直に楽しめないんですね・・。いわゆる定説、そして司馬遼太郎の物語をなぞる展開に、司馬先生の大ファンであるからこその「自分流創造」が出来上がってしまっているので、いやそこ、描き方違うだろ・・!と思ってしまって面白くないんですよね・・^^;

唯一、幕末モノで面白かったのは三谷幸喜氏の「新撰組!」です(^^)三谷さんの作品は、本当に面白いと思います。

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龍馬ファンとしては期待していただけに?「龍馬伝」はまったくいただけませんでした^^;2010年当時、テレビも地デジ化真っ只中で、言わば「龍馬伝」を観るために?デジタルテレビまで買って期待しただけに、私の中で残念感もひときわ大きくなってしまったのかもしれません・・・。

その「龍馬」も、「幕末相棒伝」では永山瑛太さん演じる龍馬は良かったです(^^)演じるオーラが一貫してブレていなかったのがとても好印象でした。

一方の「土方歳三」も、向井理さんの土方、良かったですよ(^^)まあ、カッコ良過ぎ。笑 実際の土方もめちゃカッコ良かったと思いますが、あんなにスリムでアイドルな土方は反則ですね。いつも思うのですが、和装の土方の写真が残っていて欲しかった・・!とつくづく思うんですよね・・、めっちゃカッコ良かったと思いますよ!

さて物語の方は、なんとせごどんが慶喜公と会談するという設定で、しかも慶喜公が薩摩側に出向くという設定(^^)。その道中に何者かに狙撃されます。護衛の新撰組隊士が撃たれ死に、犯人を探し出せ!という話。

そこに抜擢されたのが、大政奉還を推し進めんとしていた龍馬と、幕府側の新撰組副長・土方歳三。永井玄蕃に呼び出された二人は、共に慶喜公を狙った黒幕を探し出せ!と命じられます。互いに反目し合っている両者が、その過程で徐々に互いを認め合う友情が芽生えてくる、的なストーリです(^^)

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このストーリーだけを聞くと、あまりにバカバカしく見る気も失せる気がしますが^^;、例えば龍馬が端から「幕府寄り」である描かれ方なんかはこれまでの「定番」では無くほお!と思いましたし、伊東甲子太郎の描かれ方、龍馬暗殺から新撰組による伊東暗殺への描き方などなるほど面白く、いやちょっと伊東甲子太郎の描かれ方は気の毒だな・・^^;とも思いましたが、そういう理由で伊東が暗殺されたことにした部分はファンタジーとして非常に面白かったです。

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大政奉還、あれあ、全部坂本がやったことさ、という感じはいつものパターンにて、そういうのを観て真に受けてしまった方は、「坂本龍馬大政奉還を立案したすごい人」としての「偉人」になってしまい、それが雪だるま式に膨れ上がるとまったくあらぬ方向へと行ってしまうという構図なんですよね・・・。

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更に長州の描き方も個人的には好印象で、これは幕府目線でバッチバチのテロ組織、現代人の私たちが「テロ組織」「テロ国家」といって想像するあれらの国、まさに幕末においてはそれ同様であって、つまりは今、私たちは幕末における幕府目線にいる、という事なんですよね。そう考えると、現代日本人の大多数が「佐幕派」です(^^)

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陸奥陽之助の描き方はいただけませんでしたねえ・・^^;あれあ・・ちょっとなあ・・苦笑

今回私が感動的だった場面のひとつが、岩倉具視幽棲旧宅です!あれは非常によく再現されていて、感動しましたね~(^^)!もしかして本物・・!??

岩倉卿の役者さんも良かったです!

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まあ、いわゆる敵対する薩長新撰組という構図の中で、新撰組が捕縛するべく龍馬と土方が組んで時代の低層に生きる者同士気脈を通じて志合わさっていく、という展開なんですが、薩長に深く介入していながら一方では幕府にも通じていた龍馬を、うまく利用していかんとする幕府、そして同じくうまく利用して幕府に利するように働かせようとする「烏合の衆」である新撰組(土方)を同じ志のベクトルに結び付けていく部分が面白かったですね。

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後世によく語られる、佐幕も勤皇も幕末の若者たちは真剣に国を憂い国を想って志を持って生きていた、とする部分、いわゆるノーサイド、ワンチーム?分断の時代にあって実は分断じゃなかったんだよ、的な時代を物語らんとしているのかもしれませんけれども、いつもの定番の、龍馬=薩長では無く、龍馬は勤皇だけじゃなく佐幕だよ、という部分を描いてくれたのは個人的にグッドでした(^^)

龍馬暗殺説に伊東甲子太郎を持って来たのもある意味新鮮でしたけれども、そこも語り出すとキリが無いので今回はこの辺で・・^^;

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お付き合い、ありがとうございました<(_ _)>