うめじろうのええじゃないか!

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東大寺@奈良2020

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由緒正しきおっさんの在り様、「司馬遼太郎をゆく」です(^^)
今回は「大人の修学旅行」ということで、2020年10月に訪れた約30年ぶりの東大寺!中学生の時の記憶、この通り、なんとなーく覚えていました!
そんな中学の修学旅行の時の記念写真を掘り起こし、「答え合わせ」をしつつ東大寺を見学したいと思います(^^)

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おっ、見えて来ました「南大門」!南大門と聞けば、元秋田市民としては「りんごカルビ」を思い出してしまうのですが^^;、ここは奈良!りんごカルビはありませんが、国宝、国宝のオンパレードにて、興奮いきなりMAXです!笑
我が国最大の山門と言う事で、鎌倉時代に建てられた門とのこと・・。早速、国宝の山門をくぐります。でけぇ・・・。。

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すわっ・・!出たっ・・!!国宝の中にそびえ立つ国宝のスーパーメジャー、阿形と吽形!!テレビ等でもよく見ますが、実物を見るに改めて・・すごい迫力ですね・・・(゜.゜)!でけぇ・・・!

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さあ、こちらが約30年前に「写るんです」で撮った阿形です!!変わらないですねー!!(当たり前だ・・笑)

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そして吽形。この、阿形と吽形像は、以前にも触れましたが、もの凄い肉体です・・!当時の人が、現代からしたらかなり質素な食事の暮らしの中で、果たしてどうしてこのような肉体を作り上げる事ができたでしょうか・・?理想形として、「想像して」創った像だとしても、私はどうも納得出来なくて、実際にこうした肉体を持つ「モデル」がいたんじゃないか、と思ってしまうのです・・。だとしたら、どうしてこの肉体が作れたのか・・(゜-゜)?

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当時の人が現代人に比べて、総じて肉体労働度が高い生活をしていたとしても、この肉体はマシン等を使って作り上げないと出来ない身体だと思うんですよね・・。痩せこけてあばらが見えてるような僧侶の像なんかは、とてもリアルだと思いますし、こうであったろうと自然に思えるのですが、この肉体は欧米です^^;!実は1000年前にマシン使って、プロテイン飲んでいた・・!?と思ってしまいますね・・。
上写真、30年前も変わらないですね~!(だから当たり前!^^;)

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阿形、吽形に圧倒されて見惚れた後・・、中門まで来ました。この向こうが大仏殿ですね!

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うおおっ・・・。でけぇ・・・(゜゜)。。

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大仏殿も、30年前となんら変わらず・・・。そりゃそうです・・、1000年の時を考えたら、30年なんて「ついこないだ」^^;それを思っただけでも、凄過ぎです・・・・!

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世界最大の木造建造物である大仏殿・・!その重量感たるや、ハンパ無いです・・・!ずっしりと地に構え、もはや建造物という気がせず、ひとつの意思を持った存在のような気がしてしまいました・・・(゜゜)

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ちなみにこちらの八角灯籠も国宝とのことで・・・。一体ここだけで、いくつの国宝があるのでしょうか・・(・・;)ん・・!?「八角」・・・!?八幡・・・(゜゜)!?

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しかしデカイですね・・・。この戸ひとつで、倒れてきたら死んでしまいますね・・^^;

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諸行無常なるこの世の中にて、ずっと変わらぬという事は、そこにはそれを護ってきた人の存在がある、という事でしょう。それを思うに、より一層大仏殿の重さが圧し掛かるように伝わってくるように感じます・・・。

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そして!出ました!!大仏殿の中央に鎮座する、「毘盧遮那大仏」!
743年に聖武天皇が造建発願、時に飢饉、干ばつ、天然痘大流行、政情不安、国を治める為に仏法に頼った面がありましょう、こうした疫病の大流行等、まさに今、現代の我々が直面している危機、改めて、歴史を見ることは未来を見ること也、を実感いたします・・。752年に大仏様の開眼式が盛大に行われたとされ、以来1268年間!私たちを見守り続けている訳です・・・。凄い・・。

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このお姿には、何故か私は巨大宇宙船を連想してしまうのです・・^^;

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↑30年前の写真・・・^^;。当時のフィルムカメラでは、フラッシュを焚いても大仏が大きすぎて光が届きません・・!皆も同じように写っていませんでした・・。ヤベぇ・・!東大寺の大仏、太刀打ち出来ねぇ・・、ぱねぇ・・とか中坊時、言ってました・・・^^;

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脇を固める虚空蔵菩薩坐像。江戸時代、宝暦の頃の木造のようですが重要文化財、これも・・

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30年前にも写しちょる・・・^^;

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もうひとつ、向かって左奥の立像も当時写真に収めていたようですが

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広目天立像、これですね・・・。これも江戸期の像みたいですが、見降ろされるアングルが、凄い迫力です・・・。

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仏像様も後ろのお姿・・・。戦乱等で、何度も修復を重ねてきた大仏様ですが、台座と膝の一部?が創建当時のものが残る、と聞いたような記憶です・・。

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大仏様の後ろのスペースには、創建当時の東大寺の模型などが展示されていますね
お土産店なども、通常なら活況なのでしょうけれども、この時は閑散としていました・・・。個人的にはゆっくり見学出来てありがたかったですが、日頃を知るお店の方などは、逆に珍しい状況が続いているという見え方なのでしょうね・・・。

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大仏様に向かって右手の、多聞天立像。広目天と共に、いわゆる「四天王」でしょうから、あとの二つは?という感じなんですが、どうも頭部だけ造られたままで終わっている??らしく・・・

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これですかね・・・?増長天持国天?のどちらかは私には解りません・・・^^;

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いや~・・・しかし・・・。感覚的には初めて訪れた奈良、東大寺。こんなにももの凄いものを、歴史を、中学生の時に見せられていたのか・・、と思ってしまいました・・。やはりここはある程度大人になってから訪れた方が良い所じゃないか・・、と思いますね・・^^;大仏写らねぇ・・、パねぇ・・!とか言ってるうちは、勿体ないです・・^^;!

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ってか、この像・・・!!!!マジで怖い・・・。。。
これ、絶対生きてるでしょ・・・!!

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さて、東大寺は東側が丘陵になっており、西側はゆるやかに傾斜していますが、その西側は、どこからともなく町と溶け込むようになっていて、境内との境界がわからない不思議な感じがします・・。その、境内がフェイドアウトしてゆくような場所で、あるご老人に話しかけられました。カメラを手に、ブラつく私に、
「なにか、いいもの、見つかりましたか」
満面の笑みで訊ねられました。

「はい、たくさん。」
でもそれは、写真には写らない類のものばかりです
つられて私も、面面の笑みでの返答です。
何とも言えない表情、満面の笑みでうなずくご老人。
 私の言わんとしている心の色が伝わったのか、はたまたその逆による笑みなのか。

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少なくとも私には、この桁違いの寺の時空を超えた「魔力」によって、そのご老人は前者であったと思うし、そしてまた、そのご老人に仏を見る思いをしたのであります。

「大人の修学旅行」、コロナ禍における2020の秋の記録です。