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【南禅寺】|徳川家康と以心崇伝|狩野永徳|水路閣|@京都2021

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室町時代に、足利義満によって禅寺の挌付けがなされ、京都の「五山」が定められたといいます。

・第一位 天龍寺
・第二位 相国寺
・第三位 建仁寺
・第四位 東福寺
・第五位 万寿寺

そして、この「五山」以外の「別格」として位置付けられている禅寺、それが「南禅寺」だといいます。これは鎌倉時代に、亀山天皇自らによって創建されたことから、別格とされているようですね。

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そんな「別格」な禅寺らしく、とにかくまあ綺麗です・・・。京都だけの話ではありませんが、とにかくまあ・・近畿の歴史というか・・大和であり京の都であり、「歴史の中央」として、どこへ行ってもとにかく歴史が凄過ぎて・・、その荘厳さや歴史が醸し出す空間の美と言いますか、どこを訪れても圧倒される思いがいたします・・・。

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そしてご周知、南禅寺と言えば石川五右衛門の「絶景かなあ、絶景かなぁ~・・・!」で有名な「三門」ですよね・・笑

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ご時世的に?三門に上がることは出来ませんでしたが、「くろ谷さん」こと、金戒光明寺の山門は見学させていただいているので、まあ感じは恐らく似たものであろうかと・・。

誰かと来ているならば、それこそ歌舞伎の演目、樓門五三桐の「絶景かな、絶景かなー!」を動画でも撮らないとイカンのでしょうけれども・・、独りではその必要も無いですから丁度良い?・・・笑

しかし・・・デカイですねぇ・・。めちゃくちゃ立派です・・!

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そしてこの三門、仮に上がって見学出来たとしても、その内陣には通常入れないようです。

内陣には金戒光明寺でもそうでしたが、たくさんの仏像が祀られており、ここには「徳川家康の像」も祀られているそうです・・。

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当時の南禅寺の住職、「以心崇伝」が家康のブレーンの一人だそうですので、なるほど、徳川と繋がりがあるようです。これはちょっと・・・色々ありそうですね・・・。

以心崇伝は家康のブレーンとして、江戸幕府の運営にも関わり「武家諸法度」の法案を作るなど関係は深そうです・・。そうしたことから崇伝は、「黒衣宰相」とも呼ばれていました。

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また、南禅寺の法堂(非公開)には、天井に「瑞龍図」が描かれているそうで、これは建仁寺でも見たようなものでしょうか、龍は仏を守護するとして、天井から龍が法を降らせる、とされているようです。

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さらに「国宝」の大方丈には、徳川の御用絵師「狩野探幽」と、探幽の祖父にあたる豊臣秀吉の御用絵師「狩野永徳」の襖絵が現存しているといいます。特に、狩野永徳の絵は、焼かれずに現存している唯一のものだそうで、大変貴重ですね・・。

 

通常は権力が移行すると、前権力のものは破壊されてしまうのが常なので、豊臣政権の御用絵師であった永徳の絵が焼かれずに残っていることは、稀な事のようです。唯一無二の絵が残る南禅寺の大方丈、これも南禅寺が「別格」の禅寺である要素になっているのではないでしょうか。

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さて、法堂から南側に歩を進めると・・・!?ん・・なんだアレは・・・

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出ました!これまた有名な、琵琶湖疏水を通すやつですね・・。

今尚現役!レンガ造りの水道橋、「水路閣」です

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いや、しかし・・・雰囲気ありますねぇ・・・

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明治の半ばに建てられたものだそうですが・・、非常に雰囲気を醸し出しております・・・

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明治期の遺構ということになると、北海道にも存在しますが、何と言いますか・・・、同じ明治の遺構だとしても、何故か京都のは雰囲気がありますねぇ・・。なぜじゃ・・苦笑

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世上ではここで、インスタ映えする写真を撮るのが常のようですが・・ワタクシにはその必要な無いようで・・・苦笑

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ちょうどこの水路閣の向こうにある、「南禅院」が南禅寺の始まりだそうで、そこには亀山法皇の像が祀られているそうです。これまた非公開。実に、700年の時を刻んでいるそうです・・!

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南禅院の脇から、水路閣の上に上がることが出来まして、あっ・・!本当だ・・今なお琵琶湖疏水が浪浪と流れていました!

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これがまた、結構な水量、結構な勢いで流れていましてね・・。ほうか・・・この水を止めたら「水、止めたろか」になるんか・・・、なんてアホな事を考えつつ、歩いていました・・笑

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途中、高台から見渡す京の街に、あっ・・真っ赤に目立つ大鳥居。平安神宮の所かあ・・・。大鳥居は非常に目立つアイコンですね

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水路閣の上をずっと南方に歩き、インクラインの上の方まで出てきました

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遥か向こうに、真っ赤な大鳥居が見えます。ここは水力発電とかの施設になるのでしょうか

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蹴上の公園の所まで出てきました。

田辺朔郎博士像。

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琵琶湖疏水のことは、また次回に。