久坂の日記によると、「坂本生、わら束を斬る」とあり、龍馬が据え物斬りをやってみせようです。その際、長州の若手が龍馬に稽古をつけてもらう為、15,6の少年が龍馬にやあ!と撃ち込むと、見事に面に入り、一同ぼう然・・・。
「あははは、負けた負けた。わしの負けじゃ。」「・・・・・。」
「いやいや、拙者が弱いから負けたのじゃ。ずん、とこたえた」。
物語で久坂はそういう龍馬を見て、「こいつぁただのねずみじゃない」と思うんですね。江戸の3大道場の千葉の塾頭もつとめた龍馬。これが龍馬の真骨頂というか、魅了されてやまない「龍馬らしさ」なんですね。そんなエピソードを妄想しながら有備館を有意義に見学させていただきました。