うめじろうのええじゃないか!

幕末巡りと食べ歩き、時々うめじ論

ある日、森の中、熊さんに、出会った記録

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今年の春先でしたっけかね・・?札幌の市街地で、熊が人に襲いかかるショッキングな事件がありましたよね・・・。あれは衝撃的な映像でした・・。あんな風に襲い掛かって来られたら、ひとたまりもありません・・(>_<)!

先日、日本最大の獣害事件として有名な「三毛別熊事件」が、鬼滅の刃のモチーフになっている?というログを上げましたが、元道民歴21年の私も、幾度か熊に遭遇した事がありまして、ちょっとその記録を上げてみたいと思います。

 

 

 

私が初めて野生の熊を直に見たのは、あれは確か98年。知床五湖の「四湖」の湖畔でして、あの時の胸のざわつきは未だに覚えていますね・・。

近年では五湖を散策する事前に簡単なレクチャーを受け、安全な散策を学習した上で森に入ってゆくと思いますが、いざ熊が出没したとなると、一時閉鎖、みたいになりますよね。

この日も普通に大勢の観光客が、知床五湖の散策を楽しんでいました。

順々に湖を周り、四湖に差しかかると、なにやら湖半がにわかにざわついています・・。ん?と、思っていると、

「熊!熊!熊・・!」

と誰かが囁くように叫んでいました・・!

えっ・・!?マジで・・!!どこ!どこ!どこ!?

ぱっ、と湖半に目をやると、いた・・!!自分達が顔をのぞかせる湖半の、左手前方に熊の姿がありました・・(゜.゜)!

夢中でシャッターを切る私・・!!この時の恐怖と興奮は、今でもはっきり覚えています。

湖半にいた熊が、やがて森の中に姿を消してゆくと、今度は一気に恐怖が身体を掛け巡ります・・!ヤバい・・!ああいう熊が、すぐ後ろにもいるかも知れない・・・!!ここは動物園ではないのだ、柵など、熊と我々を隔てるものは、何もない・・!

恐らく、その場にいた観光客は皆、多かれ少なかれ同じような疑心暗鬼に囚われたのではないでしょうか・・。

そこから皆、早足で五湖入口のフィールドハウスまで戻り、レンジャーの人に報告しました。

「・・・!どこ・・?」

記憶では、猟銃をもったレンジャーの人が出没現場へと足早に向かい、五湖は急遽閉鎖。この時の火照った感情と、さっき夢中でシャッターを切った写真がちゃんと撮れているのか(当時はデジカメでは無い、フィルムの現像が必要)、もうドキドキしながらにわかに慌ただしくなったハウスの人たちの動きを、車の傍から見ていた記憶が残っています・・!

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その後、ウトロに戻った私達は、木彫りをやってるおじさんにこのことを話すと、

「ほう・・あんたら、運がいいね。私は30年、ここで木彫りやってるけど、一度しかお目に掛かったことないよ」

と、言っていました。この光景も、とっても良く記憶しています。

それから札幌に帰ってから写真を現像してみると、写っていました!(一番上の写真)実際は結構距離があったと思うので、写りも小さいですが、その時は興奮と恐怖で、なんだか間近で出くわしたような気がしていて、意外と離れていたんだな・・と、思いました^^;

しかし、まあ、言うなれば、この時の興奮がその後、「熊に会いたい」という変な気持が増幅していったキッカケであったのかも知れません・・^^;野生の熊に、とにかく魅了されてしまって・・また熊に会いたい!と。

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その後は、毎年とまではいきませんでしたけれども、二年に一度のペースくらいで知床に通うようになり、また山のカムイに会えるべか・・?と、毎回ドキドキワクワクした気持ちで、車を走らせていたことを思い出します(^^)旅のお供のラジオはもちろん、STVね!笑

 

 

 

二回目は、2006年。今の車を買ったばかりの時で(どんだけ乗っとんねん・・?^^;)、この時はもう、言うなれば知床を走るためにこの車を買ったんだよ!くらいのもので、とにかく野山を駆けめぐりたい一心でしたね~!

岩尾別の川で、川沿いを歩いていると・・・

上の写真・・・、分かりますか・・??

そう、ヒグマの背中です・・・^^;

 

・・・・!?

やっべえ・・・・。あっぶねぇ・・・・・!!!

川の激しい流れの音がですね・・ザアザアいってるから、全然物音が聴こえないんですよ・・!

こういう時って、本当に身体が固まってしまうというか・・・、離れろ!離れろ!とは頭では解っているのですが恐怖で腰が抜けてしまうような感覚になり、本当に動けないものなんですね・・!っていうことを初めて実感した瞬間でした・・・^^;

とはいえ、何とかそろりそろりと後ずさり・・・、と、次の瞬間、向こうも私に気付いた?のか、一瞬首を振ったかと思うと、一散に川を横切って向こう岸に駆けて行きました・・!!

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だからお尻なショット・・^^;!

この時は時代が変わり、デジカメでしたねー。400ミリの望遠レンズでした(^^)

この後車に駆け戻り、息を切らしてはあはあする気分、分かります・・^^;?笑

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そして、これはたしか、2012年。ちょっと茶色なヒグマです(^^)

この時は車の脇にいて、パッ、と車に乗り込める状況だったので、比較的落ち着いていましたね^^;

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あっ・・!いた!いた!いた!いた!

って感じ、分かります^^;?笑

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知床はもう、めちゃくちゃ素晴らしい原生なネイチャーパークなんですけれども、「羅臼湖」を歩いた時もめちゃくちゃ楽しい経験だったんですよねー(^^)

この時はたしか9月の中旬頃、知床峠の気温7℃。^^;

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「隠された湖」として神秘的な羅臼湖は、知床横断道路の道路脇、一見、何の入口らしきものも無い所から、山に分け入って行きます。

この時はさすがに私のような素人ソロでは無理なので^^;、知床のガイドさんにお願いし、連れて行ってもらったのですが、そのガイドさん達がまた女性でしてね・・^^;!いや、マジでスゲーーな・・と、惚れぼれしちゃいましたね・・!だって、ヒグマの生活圏にこれから入ってゆくんですよ・・!私なんかビビリまくってるのに、そんなど素人の「客」の安全を確保しつつ原生の森の中を歩くんですよ・・。ビジネス上、客に何かがあってはいけないわけですから・・、フツー、屈強な山オヤジの仕事、ってイメージじゃないですか・・^^;山オヤジでこそ、山親爺に対処出来る、というね・・・笑

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そこで驚いたのが、ガイドさん達、いわゆる熊鈴を使わないんですよ・・・。一般的に、熊に突然遭遇しない為に、こちらの存在を熊に知らしめる為に、鈴鳴らしたり、ラジオの音量を上げて人の話し声が響き渡るようにして山中を歩く、という対処法があるのですが、その方達曰く、鈴を鳴らしていると周囲の音が分からず却って危険、熊の存在を察知する上で弊害がある、とのことなのです・・。これまた、えらく感心しましてね・・、周囲の葉っぱがガサガサ揺れていたりすると、それは風なのか、はたまた獣によるものなのか、めちゃ神経を集中して歩かれているんですよ・・!

時にぱっ!と手で、道を行くのを制止して、五感を研ぎ澄ますんです・・

よし・・行きましょう

と、再び歩き始める。これがまた、かっこええんですわ~(#^.^#)!

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で、途中、つい今さっきまでここに熊がいたであろう痕跡とかを発見し、

背筋がゾオオ・・としたり・・^^;いや、そう思うとですね、そう思う事によって恐怖が心に生じるんですよ、すぐ近くに、すぐ脇や後ろにいるんじゃないか・・!って・・^^;

さっきも触れましたけれども、札幌の市街地とかとは違って、ここは紛れも無くヒグマの「棲家」ですからね・・!その、熊の棲家にこっちが分け入っている訳ですから、いつ何時、オレの縄張りに勝手に入って来るな!と襲い掛かって来られても不思議じゃないですからね・・・。

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そんな、恐怖体験をくぐり抜けて目的地に到達した達成感は、極上です(^^)!こんな、人の手が入っていない所がまだあるんだ・・!という驚きと興奮、そして、こんな所で遭難したら、死んでも永遠に発見されないだろうな・・という恐怖・・・を同時に感じますね^^;

そして、山は登ったら下山しなければなりません、森は入ったら出なければなりません^^;、帰りもまた、同じ道のりを、同じく危険を回避しながら歩かねばなりません。帰り道もまた、気を抜く事が出来ないんですね・・^^;

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森の中を歩く人間たちを、ヒグマは恐らく野生のレーダーで察知しているのでしょう。今、人間どもが歩いているぞ、危険だからやり過ごそう、と。

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基本的には熊の方も、人間を恐れているはずですから、なるべく遭遇しないようにしているらしいです。危険なのは突然に、出くわしてしまう事です。

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そして若い個体の好奇心からの「戯れ」。これは考えてみれば人間も同じようなもので、若い兄ちゃん達が喧嘩を売るようなものと同じなんでしょうね、いわゆる、ちょっかいを出してくるという事ですね^^;

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おい、コラ、お前ら、ここをどこだと思っとんねん。ここはわしらの土地やぞ。誰に許可取って入ってきとんねん。と、いったところでしょうか・・^^;笑

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そしてよく聞く、「熊に襲われたら寝たフリをしてやり過ごせ」。これ、まったくの自殺行為です^^;!特に上記、若い個体の好奇心旺盛な熊だったりしたら、まずいじられるでしょう・・・。熊にとっては「軽くいじっただけ」かも知れませんが、我々人間にとっては、熊にいじられたら死に至ります・・。

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ですから、本当にいざ!となったら、戦うしかないようです・・!よく、柔道技で熊を投げ飛ばしたとか、熊に勝ったとてつもなく強靭な格闘家とか、そんな話があったりしますが^^;、まあ実際はよほど運が良かったという話になりましょう・・^^;

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猟友会の方なんかだと、銃を持ってるかも知れませんが、一般にはやはり、ナタとかを持って山に入って、万一いざとなったら熊の鼻っつら目がけて一気にナタを振りおろせ!ってなものみたいですね・・。もちろん、そんな不幸は無いに越したことはありません・・。

熊との共存についても、以前も触れたように思いますが、そうした事も含めての自然遺産でしょうから、人にとっても、熊にとっても不幸な状況が生まれないように、上手に付き合っていきたいものですね。そうした観点から、野生の熊に餌を与えちゃいけませんし、皆でマナーを守ってゆくことが重要です。

またまた長くなっちゃいました・・^^;

うめじろうの、熊アーカイブでした!

今日もお付き合い、ありがとうございました!