松坂城内に移築され展示されている、本居宣長の旧宅「鈴屋」を訪れました
篤胤は既に亡き本居宣長に、「夢の中で」対面し、宣長に入門を許可されたのだ、としてその様子の絵を書かせています。それほどまでに心酔した本居宣長は、ここ伊勢国松坂の人。なるほど、「神」にほど近いお国に妙に納得してしまう気がします・・。
「幕末人」の私からすると、佐賀藩士・枝吉神陽(副島種臣の兄)→矢野玄道(平田国学)→平田篤胤→本居宣長、と逆流したところにある偉人にて、幕末に通ずるまでの国学・神道といった深さを感じるところであります
自然、ここを訪れてめちゃくちゃ感動するのですが、はて一方で、一般的には国学とか神道とか、常に誤解の深淵をゆくようなカテゴリーのその人は、例えば地元で、どういう風に思われ扱われているのだろう、と余計な心配までしてしまう始末です・・。
「本居宣長記念館」がとても綺麗な施設で展開されておりました。秋田・平田篤胤関連も当然展示されており、非常に興味深く見学が出来ました。なかなか興味が無ければ楽しめないかも知れませんが、この世のすべては相対性理論、その人がどう見るか、感じるか、捉えるか、です。「幕末」から観る私の眼には、非常に興味深く、面白いところです。