


少し前に話題になっていた「サピエンス全史」で言うところの、「科学と帝国の融合」という項に関わる幕末のシーボルト先生。ヨーロッパ帝国主義者は「新たな領土とともに新たな知識を獲得することを望み、遠く離れた土地を目指して海へ乗り出していった」わけですね。シーボルトと言えば有名な「事件」。帰国の途につくシーボルトの所持品から国禁である日本地図が見つかり、これは幕府天文方高橋景保から送られたものだったといわれる事件。その地図は伊能忠敬の「小図」。これの写しが見つかったと一部が展示された「よみがえれ!シーボルト展」も大変見応えがありましたが、改めて幕末におけるシーボルトの存在感を感じざるを得ません。
