「いこか もどろか」の「
思案橋」を過ぎると、吉原、島原と並ぶ三大
遊郭とよばれた丸山があります。
丸山随一の花楼、「史跡料亭
花月」は当時「引田屋」という楼号だったそうです。
頼山陽も好んで滞在したそうで、その碑が入口に立ちます。端唄の代表である「春雨」もこの
花月で生まれたらしく、お龍も好んで学んだという「月琴」の音色で聴く端唄を想像します。
羽風に匂う梅が香や
花にたわむれ、しおらしや
小鳥でさえも一筋に
寝ぐら定めぬ気は一つ
物語上でも「お元」とのシーンが外せないドラマになっています。大広間の床柱には龍馬の刀痕あると言われていて、ぜひとも中を見学してみたいものです。
当時の志士たち、龍馬も間違いなくここを訪れていたと思うと興奮ものですが、例によって妄想を膨らませるしか術はありません。