うめじろうのええじゃないか!

日常の 嬉しい 楽しい 幸せを

惨めでイタ~イお話・・・。

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古い話で恐縮ですが・・、道民時代のスキーにまつわるお話を(^^)

私が人生で初めてスキー板を履いたのは、ハタチの時。スキーはおろか、モノホンの積雪自体を見た事も無い関東の人間が、初めてスキーと遭遇した時のお話です。
当時学生だった私は、旭川に在住していました。ある日、仲間に「ナイター行く?」と言われた時、えっ・・、北海道でプロ野球のナイター開催している所があるの!?と一瞬色めき立った私でしたが(当時はまだ、日ハムが来るなんざ想像も出来ていない、プロ野球と言えば巨人、巨人と言えば夏の円山球場という時代)、なんのこたあない・・、スキーのナイターでした・・^^; その時の私にとっては、夜のスキーを「ナイター」と呼ぶ事自体が新鮮だったんですね。

旭川から最寄りのスキー場というと、「ピップエレキバン」のCMで有名な比布町の、「比布スキー場」です(^^) 当時暮らしていた界隈からは、車で約20~30分といった距離。それこそ関東の人間のイメージとしては、スキーと言ったら泊まり掛けで行く一大レジャー!といった感じで、えっ・・スキーってそんなにカンタンに、「これから行っとく?」的に行けるものなの・・?というのが最初の実感でした・・^^;
スキーなぞ、聞いたことしかないような自分には、さすがに夜に滑るなんておっかねえ・・、と恐れをなし、お断り^^;、それでもしつこく・・、否、熱心に誘ってくれるもんですから、後日日中に、人生初のスキーに行く事になったのであります^^;

スキー場に着き、駐車場でチャッチャと板を履き準備する地元(北海道)の連中。早くしろよ、と言われるものの、ちょ・・、まてよ・・!そもそもこれ、どうやって履くのよ・・!?と私。繰り返しますが、まったくの無経験、今日、初めてなんですよ・・(-"-)、とりあえずスキー板の履き方から教えてくれや、って話です。
・・ちっ、しょうがねえなぁ・・とばかりにここの金具に云々教えられ、いざ履いたら履いたで、その場に立てねぇって・・!!生まれたての小鹿が又割きで沈んでイテテテテ!!みたいな・・(~_~;)それ見て皆、爆笑してるんですよ・・(そりゃそうだ 笑)。

さあ、んじゃあリフト乗る所まで行くぞ~。って、ちょ・・、オイ・・、ちょ、待てって・・!立てもしねえのに、どうやって移動出来るっつうんだよっ・・!イテテテテっ・・!周囲、爆笑。

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仕方なく、板を外してリフト乗り場まで歩いて、直前で再度板を履け、と。はい、履いたよ、再び。なんとか立って、リフトを待つ。皆、慣れた様子で次々とリフトに乗ってゆく。そして自分の番だ。リフトが来たら、そのまま膝カックンするように自然に任せて乗れば大丈夫だから、と教えられ、頭じゃ分かったものの体は自由に動けんて・・。
ヅガッ・・!ドガガッ・・!!って感じで、もはや半分事故状態でなんとかリフトに乗っかって、その様子を見ながらまたまた皆大爆笑・・。介抱された病人のように、斜めになってリフトに乗っかってる私・・。このままではマズイ・・!体制を立て直さなければ、お・・降りれない・・(*_*;!!両足は板という物体に自由を奪われ、両手にはストックを恐怖のあまり握りしめ、両手両足の自由を奪われている私はそれでもなんとか、ジリジリと尻の位置をずらして、何とか普通に腰かけている状態に持っていきました・・。
ほおあ・・。すげーなぁ・・、これがスキーのリフトってやつかぁ・・。などと思いに耽るもつかの間、リフトの降り口が迫ってきます・・。皆、順にスタン、スタンと降り立ちます。さて!自分の番・・!

って、降りれる訳ないですよね・・・(-_-;)。。。
降りるタイミングを逸してしまうと、そのままリフトに乗ったまま下って行っちゃうよ、ってゲラゲラ笑いながら皆が話すのを事前に聞いていたもんですから、降りれん・・!と思うその刹那、自ら「落ち」ました・・・(*_*; ガッグシャ・・!!
リフトの降り口で、うつ伏せになったカエルの如く、「剣菱」のマークみたいになって倒れている私・・。

ううう・・・、お~い・・、たすけてくれ~・・。い・・いってぇ・・・・。
連中、爆笑!私は必死の思いでスキー板をズルズル引きずりながら、横向きプランクみたいな姿勢で匍匐前進・・。

さて、ここまでお読みいただいて、スキーの経験のある方ならお解りでしょう・・。
生まれて初めてこの日にスキーを履いた者を、初心者どころじゃないド素人の私を、リフトに乗せて頂上まで連れて行く事自体、あり得ませんよね・・(-"-)!
普通は平坦な所やら、緩い勾配を自らの足で行ったり来たりしながら、エッジの利かせ方が云々といったようなことを、ある程度体得してから行くものじゃないですか・・?それをですよ、スキー板の履き方はもとより、ブーツの履き方すら分からない私をいきなり頂上まで連れて行くって・・<`ヘ´>あり得ませんわ・・!!つまり、そんなことさえ知らないズブの素人なワケです・・、それを、リフトに乗せて頂上まで連れて行く・・・。ようやく気付きましたね・・、やつら・・俺を笑いのネタにせんが為に、誘ったな・・と・・(*_*;

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そんな状態で、頂上に着いた私が目にした光景は、まるで地獄の有り様でした(゜゜)・・・。な・・、なにこれ・・・、「崖」じゃん・・・。。。
その時の私には、スタート地点の勾配は90度に見えました・・^^;!崖のヘリに腰かけたら、「椅子」じゃん・・、って・・笑
そこから、連中は、シャーと行きます。すぐそこでシュッ!とターンして止まってこちらを振り返り、来い、と。
いやいやいや・・・。当然、私、立てません・・。女の子みたいな座り方してただただ呆然と、「崖」から下を見下ろすのみ・・。

ヲイ・・!一体俺は、どうすりゃいいんだ・・・(-"-)?ここまで来るのも既に「事故」ってるるし、今度は下界に戻れない・・・。こんなことならいっそのこと、リフト降りられずにそのまま下まで下ればよかった・・・(T_T)前にも進めず、後にも引き返せず状態に泣きたくなりましたね・・。
結局、ゴロゴロ転がりながら下まで落ちていくしかありません・・・。皆、大爆笑してましたね・・(-"-)途中、少し勾配が緩くなったあたりからは、何度か立ってみたものの、その瞬間にコケるので、下まで降りるのに相当な時間が掛かった記憶です・・・。その間、皆は3~4回リフト乗って滑ってたと思います。私がコースに臥してる姿をリフト上から見下ろして、爆笑しているのが分かります・・(-"-)クッソ~・・・。

そんな感じで何とか「下界」まで降りた私は、当然ながら全身酷い打ち身、あるいは捻挫?もあったことでしょう、一体、脚がどんな風にねじ曲がって転げていたのか記憶もありませんが、まだ若かったので幸い深刻な怪我には至らず事無きを得ました・・(~_~;)
とてつもない疲労と痛みで、その日は寝込み・・、しかしその翌日の方がもっと深刻・・、身体中が痛くて痛くて・・、もう本当に寝床から起き上がれませんでした・・・。見れば全身に青たんだらけ・・・(*_*;
そして何が悔しいって、実はその翌日に「コンパ」が予定されていたんですよ・・・!全身激痛で、寝床から起き上がることも出来ない私は、コンパどころではなく当然欠席・・・。クッソ~・・・、奴らめ、ド素人をいきなりリフトに乗せて、すっ転ばせて笑いのネタにしたのみならず、実はその翌日に予定されていたコンパから、一人引きずり下ろす為に仕組んでいやがったか・・(-"-)!うぬう・・・、この恨み・・晴らさでおくべきか・・・!!!!笑

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と、いうのが私の惨めでイタ~い、スキー初体験でありました^^;!笑
それから一応、2~3年くらい?毎冬スキーに通いましてね、リフトも乗れるようになったし、下までゆっくり滑って来れるようにはなったのでした(^^)!ボーゲンで。え・・笑
でも、それ以降、スキーはきっぱりやめました^^;!笑 行っても私はロッジで豚汁食ってる係です・・!笑
当時のナイター券や、回数券、懐かしいなあ~(^^)。96年!笑

以上、ここまでお付き合い、ありがとうございました~(^^)