そのまま東海道をまっすぐに、歩を進めるとすごい建物が見えてきました
「史跡草津宿本陣」碑
草津宿は往時は本陣二軒、脇本陣二軒、旅籠七十軒余を数えたそうです。現存する全国の本陣は22~23?程あったと思いますが、その中でも最大の本陣だそうです。自然、茨城県取手市で訪れた「旧取手宿本陣染野家住宅」を思い出しました。
式台。今風に言えばホテルの車寄せ、と言ったところでしょうか。貴人の駕籠を付け、迎える玄関ですね。
果たしてこの玄関に、どれほどの史上ビッグネームが足を踏み入れたことか!なにせここは東海道、全国レベルで見れば、すぐ「隣」が京です。後述しますが、とにかくここを訪れた人物がもの凄い!とんでもない「現場」なんです
レッドカーペットが敷かれた屋内を、早速見学いたします!もはや私の興奮は、鳥肌MAXです
本陣の中で最も格式の高い部屋。「上段の間」。
展示の状況が、少々明るいですね。当時の雰囲気としては、むしろ前出の「取手宿本陣」の方が臨場感があるかも知れません。
江戸時代の「高級ホテル」の風呂。トイレも展示されていましたが、しかし現代の我々からすると、落ち着きませんね・・。
幕末ファンとしては、シーボルト、徳川慶喜、そして新撰組なども宿泊しているところからして、当時新撰組が大した御身分になっていたことが窺い知れる思いです!大福帳記載の慶応元年(1865)五月九日、「新撰組」土方歳三、斉藤一、伊東甲子太郎、藤堂平助の名が!幹部四名が江戸に隊士募集に下り、京への帰路に宿泊したものと考えられるそうです。
そして最大のVIPはやはり皇女和宮でしょう。文久元年(1861)、十四代将軍家茂に嫁ぐにあたり、中山道を下るわけですが、その道中十月二十二日にここ草津宿で昼食休憩を取ったそうです!先日大阪でG20サミットがありましたが、それこそ当時の和宮降嫁における準備やら警備たるや、相当なものだったことでしょう。なにせ日本史の大動脈である東海道と中山道どちらにも必ず通る草津宿ですから、ほぼ歴史上の人物はここを通過しているのではないでしょうか。興奮隠せない私です!ちょっとここは一度や二度の見学では足りませんので、通うことといたしましょう!笑
ちなみに上写真は、当時の絵図で見ると堀だった場所です。今では通になっているという、ブラタモ的面白ポイントですね。