この日は特別公開日ということもあってか開館時間前に既に開いていて、どうぞと招かれ早速見学させていただきました。
通例は第一、第三日曜日のお昼から夕方までの開館にようで、ご子孫のご予定の合間を縫って我々ファンに資料を見せてくださっていることが伺えます。
この日は夏休みにも突入!という事もあってか、はたまたこれが東京の休日レジャー事情の様相なのか、あるいはいかに新撰組、土方歳三ファンが多ことのあらわれか?いずれにしても見学者の多さに驚きました・・。失礼ながらそう広いとは言えない資料室に、もはや満員電車のラッシュよろしくぎゅうぎゅう詰め状態です・・・。身動きができません・・そしてまた個々のファンがコアなのか、誰もが展示資料をじっくり見学するので全然見廻る順番が回ってこない・・。いつもは「私だけ」の寂しさを感じるのですが、この日ばかりは見学者の方々の熱心さに圧倒されました(苦笑)・・。
メインイベントの「兼定」ですが・・・。はあ・・。これにはやはり鳥肌が立ちました・・。相当見入ってしまいましたね・・。この一刀から果たしてどれだけのドラマが起想されるのか、僅か十数年の幕末ファンの私でさえ、この刀の前で一日居られます。もちろん、兼定のみならず、動乱の京で使用されたとされる鎖帷子や八一八の政変時に使用されたとされる鉢金など鳥肌モンの史料が満載で、願わくばもう少しゆとりのある見学が出来れば嬉しいので、やはりこれは特別なイベント時を避けて再訪する必要がありそうです。
そしてやはりこれですね。「土方歳三手植えの矢竹」と札が下がっていました。武士になるという想いを込めて歳三が植えたと伝えられるそうですが、もともと歳三が生まれた生家はとうかん森といわれる石田寺の北側あたりだそうですね。歳三が子どもの頃、多摩川の水害を被りこの地へ移転したといわれています。
「石田散薬」ののぼりも立ちます。それにしても新撰組ファンは若い女子が多いですね・・。女子同士で見学に訪れているファン、カップル、夏休みの親子連れ、そしてマニアなオヤジファン(苦笑)。兼定見学時も、私の隣で穴のあくほど刀身を見つめてるおっさんがいらしてました。ちょうどNHKの歴史番組で刀の話があった直後だったせいもあるのでしょうか(笑)
見学を終え外に出る頃にはまんじゅうも売っていました。外を歩くと目まいがするくらいの酷暑でしたが、幕末浪漫な気分を満たしてくれるとても充実したひとときでした。館内で愛さんの解説があったのですが、それもまた感動しましたし、一方で「函館から来ました」と言えない自分がもどかしく残念でなりませんでした・・。いずれにしてもご子孫の方々がこうしてファンに貴重な資料を公開して下さっていることには感謝の他ありません。